Shiba Inuに、長期下落局面の終盤を示す可能性があるとのテクニカル分析が浮上している。複数の下降チャネルを上抜ければ、0.00002049ドルまで約220%上昇する余地があるとの見方だ。ただ、オンチェーン指標には慎重姿勢も残っている。
The Crypto Basicが7日(現地時間)に伝えたところによると、TradingViewのアナリストMMBTraderは、Shiba Inuが本格的な上昇局面に入る可能性があると分析した。
背景にあるのは、下落トレンドの勢いが鈍っている兆候だ。Shiba Inuは2021年に0.0000885ドル近辺で高値を付けた後、長期的な下落が続き、足元では0.00000635ドル前後で推移している。MMBTraderは、90%超の下落を経た後も弱い値動きが続いてきたものの、足元では売り圧力の弱まりを示す初期シグナルが出始めているとみている。
チャート上では、2025年5月に0.00001765ドルの戻り高値を付けて以降、日足ベースでより大きな下降チャネル内で推移してきた。この中で、2025年10月からは小型の下降ウェッジが形成され、4月16日に同レンジを上抜けたという。足元でも価格はこのウェッジ上限を上回っており、同氏はこれを最初の強気シグナルと位置付けた。
また、長いもみ合い局面は、その後の大幅上昇に先行するケースが多いとも指摘した。今回はその蓄積期間が特に長かったとみている。Bitcoin、Ethereum、XRPが前回の強気相場で過去最高値を更新する中、Shiba Inuは相対的に出遅れてきたためだ。その結果、保有者の疲弊が進み、こうした局面では安値圏での仕込みが進みやすいと分析している。
その上でMMBTraderは、当面は忍耐が必要だと強調した。次の上昇局面は大きなものになる可能性があり、Shiba Inuが複数の下降チャネルを段階的に上抜け、より高い価格帯に移行する展開もあり得るとしている。
具体的には、小型の下降チャネルを明確に上抜けた後、70%超の上昇余地があり、上位チャネルの抵抗線に当たる0.00000861ドル近辺を試す可能性があるとした。この水準の上でトレンドを維持できれば、上昇基調が一段と強まる可能性があるという。
中長期の主な目標価格は0.00002049ドル。現在値からみて約220%高い水準に当たる。ただし、その過程では0.000013ドル、0.0000150ドル、0.0000202ドル近辺に小規模な供給帯があるとみている。
もっとも、市場データが強気シナリオを全面的に裏付けているわけではない。オンチェーンデータを見ると、市場心理はなお慎重だ。過去24時間の未決済建玉は4%減の6150万ドル(約92億円)となり、デリバティブ市場での関心低下が示唆された。出来高も13%減少しており、同様の傾向を示している。
加えて、取引所への純流入はプラスに転じた。過去24時間で1120億枚のShiba Inuトークンが純流入となっており、買い集めよりも売却準備を意識させる動きとして受け止められる。テクニカル面では反発の兆しが見える一方、オンチェーンでは警戒シグナルも出ており、上位の下降チャネルを実際に突破できるかが次の焦点となりそうだ。