SK hynixは8日、江原特別自治道襄陽郡の南大川で老朽堰の改修を進めるウォーターポジティブ事業に着手すると発表した。気候エネルギー環境部や地方自治体、公的機関と連携し、水量の確保や魚類の生息環境整備を通じて、水生態系の連続性回復を目指す。
同社は7日、気候エネルギー環境部、江原特別自治道、襄陽郡、韓国水資源公社、韓国環境公団と「江原・襄陽 南大川 老朽堰改善」事業に関する業務協約(MOU)を締結した。
ウォーターポジティブは、企業が使用した水量を上回る水を自然に戻し、持続可能な水管理に貢献する取り組みを指す。
今回の事業は、政府が関連政策を企画し、公的機関が復元事業を発掘、企業がこれに参画する官民連携の枠組みで進める。
対象となる南大川は、韓国最大級のサケ回帰河川として知られる。一方で、堰の老朽化や河川の流れの変化により、サケが産卵場所へ遡上しにくい状況が続いてきた。老朽化した堰が、水生態系の連続性を損なう主因の一つとされている。
SK hynixは2026年から2037年にかけて、南大川の老朽堰改修を推進する。水量の確保や魚類の生息環境整備を進め、サケが再び産卵場所へ戻れる水の流れを取り戻す考えだ。
同社は、水生態系の回復に加え、地域社会への波及効果も見込む。水辺環境の改善は住民の生活環境向上につながるほか、サケの回帰という地域資源の価値を高め、観光活性化や地域経済への寄与も期待できるとしている。
イ・ビョンギSK hynix CPO(最高生産責任者)兼量産総括は「今回の事業は、企業のウォーターポジティブ活動が地域社会と自然環境の双方に貢献できることを示す事例になる」と述べた。
そのうえで、「今後も水資源保護に向けた取り組みを着実に進めていく」とした。