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Metaがオープンウェイトモデル「Llama」の開発を事実上停止し、クローズドモデル「Muse Spark」へ戦略の軸足を移したと、The News Stackが4月30日(現地時間)に報じた。

Metaは4月、AIモデル「Muse Spark」を公開した。開発を担ったのは、昨年新設したMeta Superintelligence Labsだ。Muse Sparkは、Llamaとは別のインフラやアーキテクチャ、データパイプラインを採用し、ゼロから構築されたという。

MetaはMuse Sparkの公開後も、既存のLlamaモデルは引き続きオープンウェイトとして提供すると説明している。ただ、それは既存モデルの提供継続にとどまり、新規開発の方針には触れていない。The News Stackによると、AI業界では今後のLlamaは小規模な更新と保守対応が中心になるとの見方が出ている。

Llama利用者が、そのままMuse Sparkへ移行できる仕組みは用意されていない。両者は配布形態が大きく異なるためだ。Llamaは自社ホスティングやファインチューニングが可能なオープンウェイト方式だが、Muse Sparkはクラウド専用で、重みのダウンロードや自社環境での運用には対応しない。

Llamaは1年前の時点で約12億回ダウンロードされていた。数千社の企業と多くの開発者が、Llamaを基盤に製品を構築してきた。AI分野の専門家であるアンドリュー・ン(Andrew Ng)氏は自身のニュースレターで、「Metaがオープンウェイトモデルで主導的な役割を放棄したことは、開発者コミュニティにとって大きな損失だ」と指摘した。

Llama開発者が取り得る選択肢は、大きく3つある。1つは既存のLlamaモデルを使い続けることだ。ただし、この場合は競合モデルとの性能差が広がる可能性がある。2つ目は、Mistral、DeepSeek、Alibaba Qwenなど、他のオープンソースモデルへ移行すること。3つ目は、OpenAI、Google、Anthropicといった主要AI企業のクローズドAPIを採用することだ。

The News Stackによれば、MetaでもMuse Spark公開前から、Llamaベースの運用をClaude Sonnetへ切り替えていた開発者がいたという。

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