Google Cloudが、自社開発のAIチップ「TPU」の外部販売に乗り出す方針であることが分かった。まずは一部顧客のデータセンター向けに供給し、2026年の業績寄与は限定的となる見通しだ。The Registerが4月30日(現地時間)に報じた。
報道によると、Alphabetのスンダー・ピチャイCEOは1〜3月期決算発表後のカンファレンスコールで、AI研究機関や資本市場関連の企業、高性能コンピューティング分野でTPUへの需要が拡大していると説明した。そのうえで、「一部顧客のデータセンター向けにTPUの供給を始める」と述べた。
CFOのアナト・アシュケナジ氏は、TPU販売による売上計上は2026年に一部始まるものの、業績への本格的な寄与は2027年になるとの見通しを示した。TPUの販売売上は出荷時期によって四半期ごとの振れが生じる可能性があるとも付け加えた。
ピチャイCEOは、TPUの外部販売について、次世代半導体の研究開発に必要な資金を確保し、規模の経済を高める狙いがあると説明した。Amazon Web Services(AWS)もこれまで、自社開発チップの外部販売の可能性を示唆したことがある。
Google Cloudの1〜3月期売上高は200億ドルで、前年同期の122億6000万ドルから63%増加した。受注残は4600億ドルと前四半期からほぼ倍増した。アシュケナジCFOは、今後24カ月以内に受注残の半分超を売上として計上できる見込みだと述べた。
著者について