Robinhoodのアプリ。写真=Shutterstock

Robinhoodの1~3月期決算は暗号資産取引の低迷が響き、市場予想を下回った。株価は発表後に急落したが、Ark Investは約3970万ドル相当を買い増した。米証券各社も、今回の落ち込みを一時的なものとみる見方をおおむね維持している。

CoinDeskによると、Robinhood株は4月28日の決算発表後に大きく下落した。これを受け、キャシー・ウッド氏が率いるArk Investは翌日、同社株を追加取得した。

RobinhoodはArk Investの運用する3ファンドすべてで上位保有銘柄に入っており、ポートフォリオ全体に占める比率は約3%という。

Cantor Fitzgeraldは投資判断「オーバーウエート」と目標株価110ドル(約1万6500円)を据え置いた。4月の株式・オプション取引量が年初来の月間高水準に近づいているとし、足元の取引活動には安定化の兆しがあると評価した。

今回の決算下振れについても、事業固有の問題ではなく、市場環境による影響が大きかったとの見方を示した。

Compass Pointも投資判断「買い」を維持しつつ、目標株価を107ドル(約1万6050円)へ小幅に引き下げた。2~6月期の業績には改善余地があるとして、市場は足元の回復より過去の指標を過度に織り込んでいると指摘した。

Bernsteinは投資判断「アウトパフォーム」と目標株価130ドル(約1万9500円)を維持した。4月に入って暗号資産価格が一段安となっていないほか、株式とオプション取引も堅調に推移しているとして、暗号資産取引にも安定化の兆しがあるとみている。

一方、Keefe Bruyette & Woodsは取引手数料率の低下が続く可能性に注意を促した。目標株価は75ドル(約1万1250円)から65ドル(約9750円)へ引き下げたが、投資判断「中立」は据え置いた。

同社は、暗号資産とオプションの手数料率低下が2~6月期も続いているとして、2028年までの業績予想も下方修正した。

市場では、新たな収益源への期待もくすぶる。予測市場は、イベント連動型契約の拡大や新製品投入、世界的イベントを追い風に注目を集めている。

Cantor Fitzgeraldは、Robinhoodが開発を進める予測市場プラットフォーム「Rotera」が、将来の売上高拡大と利益率の改善に寄与する可能性があるとみている。

今後の焦点は、取引活動の持ち直しが続くかどうかだ。回復が続けば、Robinhoodの成長の持ち直しは市場想定より早まる可能性がある。

半面、取引収益への圧力が残れば、その影響は2026年下期まで長引く可能性もある。Robinhood株はこの日約3%上昇したものの、年初来では約37%下落。Coinbaseも約3%上げたが、年初来では約19%下落している。

今回の決算失望の主因は暗号資産取引の減速だった。ただ、市場の関心はすでに株式・オプション取引の回復や予測市場といった新たな収益源へ移りつつある。Robinhoodの先行きを左右するのは、短期的な業績の落ち込みより、取引活動の正常化と新規事業の収益化が進むかどうかだ。

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