XRP(写真=Shutterstock)

XRPに連動する現物ETFへの資金流入が4月に入り拡大し、機関投資家の需要回復への期待が高まっている。価格面では1.40ドル近辺が重要な下値支持線とされ、この水準を維持できるかが今後の焦点となっている。

Cointelegraphが29日(現地時間)に報じたところによると、XRP現物ETFの4月の純流入額は8390万ドル(約1259億円)となり、3月の純流出3116万ドル(約467億円)からプラスに転じた。

足元でも資金流入基調は続いている。SoSoValueの集計では、XRP現物ETFは直近13取引日のうち11取引日で資金流入を記録し、累計流入額は8242万ドル(約1236億円)に達した。市場アナリストのXfinancebullは、2025年12月以降で最も強い月間流入だと指摘している。

上場投資商品全体でも資金は流入している。CoinSharesによると、先週のXRP関連ETPへの流入額は2500万ドル(約375億円)だった。この結果、2026年の累計純流入額は1億4800万ドル(約2220億円)、運用資産残高(AUM)は約26億ドル(約3兆9000億円)に増加した。機関投資家のXRP関連商品への関心の強さを示す動きといえそうだ。

価格面では、XRPは主要サポート近辺で持ち直しを試している。チャート上では約3カ月にわたってシンメトリカルトライアングル内で推移しており、この日は下限トレンドラインで支えられたことで、上放れ期待が再び意識された。日足終値で1.45ドルを上回れば、テクニカル上の目標値として2.15ドルが視野に入るという。

もっとも、上昇シナリオの維持には条件がある。100日指数移動平均線(EMA)の1.52ドル、200日EMAの1.75ドルを上回る必要があるほか、1.40ドルのサポートを維持できるかが重要になる。この水準は200週EMAと20日EMAが重なる価格帯でもある。ここを下抜ければ強気基調は弱まり、三角持ち合いを下放れした場合には0.98ドルまで下落余地が広がる可能性がある。さらに、数日以内に1.38〜1.40ドルの移動平均線ゾーンを割り込めば、1.12ドルに向かうとの見方も出ている。

市場の期待を押し上げる材料として、Rippleの大型イベントも注目されている。Rippleのブラッド・ガーリングハウスCEOは、ラスベガスで開かれる「XRP Las Vegas 2026」を前に、コミュニティに「Lock in」と呼びかけた。暗号資産取引所OKXはXRPロゴで装飾したラスベガス・スフィアの画像を公開し、Rippleもラスベガス・ストリップ周辺に「Raise the Standard」の広告看板を掲出してイベントを告知した。

イベントは30日と5月1日に開催される予定で、XRPエコシステムの拡大や、XRP Ledgerを基盤とする次世代アプリケーション、コミュニティ形成などがテーマになる見通しだ。ただ、過去の例ではイベント自体が長期的な上昇に直結したわけではない。2025年のSwellイベント直後にはXRPが1週間で16%上昇した一方、同月11日から21日にかけては2.56ドルから1.81ドルへ30%下落した。

このため市場では、イベントへの期待そのものよりも、実際にどのような発表があるかを見極める姿勢が強まっている。目立った発表がなければ短期的な関心はしぼむ可能性がある一方、ETFとETPへの資金流入が続き、1.40ドルのサポートが機能すれば、XRPはイベント期待にとどまらず2ドル台の回復を試す余地がある。

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