暗号資産デリバティブ取引所のBitMEXが、ラスベイガスで開催される「XRP Las Vegas」に合わせ、XRP関連の「重大発表」を行う可能性を示唆した。発表内容は明らかになっていないが、XRPコミュニティでは期待感が広がっている。一方で、XRP相場の反応は今のところ限定的だ。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが4月29日(現地時間)に報じた。BitMEXはXで、今週ラスベイガスで予定されているカンファレンスに合わせ、XRPに関する新たな発表を行う可能性をにおわせたという。
BitMEXは投稿で「常に何かを作っている」としたうえで、近く新たなイノベーションを発表すると告知した。さらに「大きな発表が近づいている」とし、続く投稿では「ベガスではXRPに注目が集まっている」と述べた。詳細には触れていないものの、発表がXRPに関連することは明確にしている。
発表のタイミングとして有力視されているのが、4月30日に開幕する2日間の「XRP Las Vegas」だ。同イベントには、暗号資産業界のリーダーや開発者、コミュニティ関係者が集まる見通しだ。
もっとも、BitMEXが打ち出す内容はまだ確認されていない。新商品の投入なのか、XRP対応の拡大なのか、あるいはサービス連携なのかは不明のままだ。
コミュニティの反応は前向きだ。XRP支持層の間では期待が急速に広がっており、あるユーザーは、BitMEXが事実上「XRP Las Vegasのグループチャットに加わった」と表現。イベントへの熱気が一段と高まったとの見方を示した。ほかの参加者からも、今回の動きをXRPエコシステムにとって好材料と受け止める声が出ている。
その一方で、価格はすぐには反応していない。XRPは市場全体の調整局面に沿った値動きとなっており、一部が期待した発表効果は現時点で相場に反映されていない。期待先行の面はあるものの、短期的な資金流入や値動きにつながっているとは言いにくい状況だ。
イベント開幕を前に、Rippleも存在感を強めている。ラスベイガスの主要タワーやストリップ地区のリゾート周辺では、大型のXRP広告が確認された。広告には「水準を引き上げろ」との文言が掲げられ、その下にXRPのティッカーが配置されていた。Rippleの公式アカウントも、ラスベイガスのスカイラインを彩ることができてうれしいと投稿している。
こうした動きもあり、今回のイベントはXRPエコシステムの存在感を改めて示す場となりそうだ。昨年5月末に開催された同イベントでは、Rippleの最高経営責任者(CEO)ブラッド・ガーリングハウス氏が、オンデマンド流動性インフラとXRPを通じて「システムを書き換えている」と発言した。あわせて、XRP支持層とビットコイン(BTC)支持層の連携も呼びかけたという。
市場の関心は、BitMEXが実際に何を発表するのかに移っている。単なるマーケティング施策にとどまるのか、それともXRPの取引やデリバティブ、エコシステム支援の拡大につながるのかは、現地で明らかになる見通しだ。現時点では、BitMEXがXRPを前面に打ち出して予告を行ったこと自体が、「XRP Las Vegas」の注目材料となっている。