Nexon KoreaとIronmaceのゲーム「Dark and Darker」を巡る著作権・営業秘密訴訟で、最高裁が二審判決を確定させた。最高裁は双方の上告をいずれも棄却し、Ironmace側に57億6464万ウォン(約6億3400万円)の損害賠償を命じた一方、著作権侵害とサービス差し止めの請求は認めなかった。
最高裁第2部(裁判長パク・ヨンジェ氏)は30日、Nexon KoreaがIronmaceとチェ氏らを相手取り起こした営業秘密侵害を巡る訴訟の上告審で、原告・被告双方の上告を棄却した。これにより、Ironmace側にNexon Koreaへの57億6464万ウォンの賠償を命じた二審判決が確定した。
最高裁は、被告側によるP3ゲームのソースコード、グラフィックリソース、ゲーム企画資料などの使用について、営業秘密侵害に当たると認定し、原審判断を支持した。一方で、P3ゲームと「Dark and Darker」の実質的類似性は認められないとして、著作権侵害の主張は退けた。
サービス差し止め請求についても、営業秘密の保護期間がすでに経過しているとして認めなかった。
著作権侵害を否定した主な理由として、最高裁は両ゲームのジャンルの違いを挙げた。P3ゲームは生存を目的とするバトルロイヤルであるのに対し、「Dark and Darker」はアイテム獲得と脱出を目的とするエクストラクションシューターだと判断した。
そのうえで裁判所は、ジャンルの違いによりゲーム構成要素の有機的な結合関係も異ならざるを得ず、実質的類似性は認められないと判断した。
損害賠償額57億6464万ウォンは、営業秘密の保護期間である2021年7〜8月から2024年1月31日までに発生したIronmaceの売上高を基に算定した。これにソフトウェア業種の限界利益率84.23%と、P3資料の寄与率15%を適用したとしている。
判決を受け、Nexonは「一審から最高裁まで営業秘密侵害の事実が一貫して認められた」とコメントした。ソースコードやビルドファイルなど、ゲーム開発の基盤となる資料が営業秘密として認定された点について、ゲーム開発会社の資産保護にとって重要な先例になるとの見方を示した。
さらに、進行中の刑事裁判でも今回の判断が十分に考慮され、妥当な結論が導かれることを期待するとした。
一方、Ironmaceは、最高裁判決によってNexonのP3ゲームと「Dark and Darker」が類似していないこと、また同社がNexonの成果を不正に使用していないことが明確になったとの認識を示した。
ただ、営業秘密侵害の認定については、刑事事件とは異なる判断だとして遺憾の意を表明した。そのうえで、刑事裁判で最後まで無実を立証していくとし、サービスを安定的に提供できるようになったことを歓迎すると述べた。
水原地検城南支庁は2月、チェ氏ら3人とIronmace法人を、不正競争防止法違反(営業秘密漏えい)の疑いで在宅起訴しており、刑事裁判は別途進んでいる。