画像編集AIの性能比較イメージ。画像=Reve AI

OpenAIの「ChatGPT画像2.0」が、写真編集の自然さを比較した検証で、Googleの「Nano Banana2」を上回った。TechRadarは28日(現地時間)、肖像写真や製品写真、季節変更などの実用的な編集タスクで両ツールを比較した結果、総合的にChatGPT画像2.0が優位だったと報じた。

今回の比較は、幻想的な画像生成ではなく、写真をどこまで自然に編集できるかに焦点を当てたものだ。色味の補正にとどまらず、背景の変更や照明の調整、雰囲気や季節の変化を加えた際に、どちらが現実感を保てるかを検証した。

検証では、ChatGPTとGeminiに同じ画像と同じプロンプトを入力し、出力結果を見比べた。

肖像写真のテストでは、ChatGPT画像2.0が優勢だった。人物写真の背景を「夕焼けの光が差し込む公園」に変える指示に対し、ChatGPT画像2.0の結果はやや演出的ではあったものの、光の向きや影、椅子と地面の接地感が比較的自然にまとまっていた。これに対し、Nano Banana2は夕景の色味を強く反映した一方で、顔の照明が背景の強い日差しと合わず、肌の表現も滑らかすぎると評価された。

同じ肖像に対して「より映画的でドラマチックに見せてほしい」と指示したテストでも、ChatGPT画像2.0が上回った。TechRadarによると、ChatGPT画像2.0の出力は実際のスタジオ撮影に近い印象を与えた。一方のNano Banana2は、構図や背景を大きく変え、暗い室内や書棚、木製パネルを加える方向で解釈した。視覚的なインパクトはあるものの、不自然さが残るとの評価だった。

製品写真でも差が出た。AirPodsの写真に「実在する背景になじむよう演出してほしい」と求めたところ、両モデルともコーヒーやノートが置かれた机を背景に選んだが、仕上がりは異なった。ChatGPT画像2.0は、日差しが差し込む作業空間のような空気感を表現し、AirPods表面の反射も周囲の物体と自然につながっていた。これに対し、Nano Banana2は演出色の強い仕上がりとなり、背景にはAirPodsのケースとは異なるイヤホンケースのような物体も見られ、製品写真としての自然さを欠いた。

季節変更のテストでは、大きな差は見られなかった。青い芝生の写真を秋らしい雰囲気に変える指示に対し、ChatGPT画像2.0は緑を一部残しながら、落ち葉が自然に散る場面を作り出した。Nano Banana2は全体として均一で整った結果だったが、一部の木や芝生の色味は春に近いままだった。この項目についてTechRadarは、明確な優劣はつけにくいとしている。

総じて、Nano Banana2は処理速度に強みを見せた一方、生成画像の自然さではChatGPT画像2.0が高く評価された。第一印象では差が大きくないように見えても、細部を確認すると、光や質感、人物表現の整合性で差が表れたという。

非専門家を対象にしたブラインドテストでも、ChatGPT画像2.0の現実感が目立った。参加者には複数の画像のうち1枚だけがデジタル編集されたものだと伝えたが、ChatGPT画像2.0の出力を実写写真だと判断するケースが確認された。テスト作成者は、光と質感の相互作用や、異なる環境下での顔の見え方について、ChatGPT画像2.0の方がより現実に近く再現していたと評価した。

TechRadarは今回の比較について、AI画像生成ツールの競争軸が、単なる派手さから写真編集の現実感へ移りつつあることを示す事例だと位置付けた。特に肖像写真や製品写真のように商用利用の余地が大きい分野では、生成速度だけでなく、光や質感、顔表現の自然さが重要な評価基準になっている。

キーワード

#OpenAI #Google #ChatGPT画像2.0 #Nano Banana2 #Gemini #AI画像編集
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.