Cardanoのステークプール運営者(SPO)のセビは、暗号資産相場が反転した場合、CardanoのネイティブトークンであるADAが数週間で200~300%上昇する可能性があるとの見方を示した。一方で、創業者のチャールズ・ホスキンソンを巡る内部対立が、エコシステムの中長期的な成長の足かせになるとの懸念もくすぶっている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが28日(現地時間)に報じたところによると、セビは最近のCardano低迷を巡る悲観論に反論し、足元の弱さはCardano固有の問題というより、暗号資産市場全体の下落局面によるものだと説明した。
Cardanoは現在、暗号資産の時価総額で上位10銘柄圏外にあり、2026年に入ってから25%超下落している。一部では、相対的な存在感の低下を指摘する声も出ている。
これに対しセビは、「Cardanoは終わった」とする見方は、暗号資産市場の循環性や過去の弱気局面のパターンを見落としていると主張した。過去にも下落局面で長く低迷した時期はあったが、投資家心理が強気に傾くと大幅高につながったとしている。
比較対象としてEthereumにも言及した。Cardanoが年初来で25%超下落したのと同様、Ethereumも同期間に2桁の下落率を記録しており、足元の下げは特定プロジェクトだけの問題ではないと強調した。
セビは過去の反発例として、2024年11月の米大統領選投票日、Cardanoが0.32ドル水準で推移していたと説明。その後、トランプ氏の再選を受けて市場心理が改善すると、数週間で1.30ドルを上回り、約300%上昇したとした。足元では0.2467ドル前後まで下落しているものの、次の強気相場では再び大幅な上昇があり得るとの見方を示した。
一方、Cardano陣営は競争力強化に向けた戦略も打ち出している。ホスキンソンは最近、Cardanoを暗号資産市場の上位圏に押し上げるためのエコシステム戦略を提示した。
ただ、コミュニティ内は楽観一辺倒ではない。批判的な見方を持つ関係者の間では、エコシステム内の緊張が続けば、Cardanoがかつての勢いを取り戻しにくくなる可能性があるとの指摘が出ている。
コミュニティの一部は、ホスキンソンが特定プロジェクトと公の場で対立してきたことが、開発者やパートナーの獲得に悪影響を及ぼしかねないとみている。
実際、ホスキンソンはIagonの経営陣と公開の場で対立し、同プロジェクトについて失敗を見込む発言もしたとされる。この対立後、IAGトークン価格は急落した。議論は単なる価格見通しにとどまらず、エコシステムの結束や対外連携のあり方にも波及している。
市場では、Cardanoの先行きは大きく二つの要因に左右されるとの見方が出ている。相場全体が強気に転じれば、過去のような急反発が再現される可能性がある一方、内部対立が長引けば、中長期的な成長の重荷になり得るためだ。
コミュニティ内でも、次の強気相場で大きく持ち直すか、それとも内部摩擦が足かせになるかで、見方が分かれている。