暗号資産投資商品への資金流入が拡大している。24日までの1週間の純流入額は12億ドルとなり、4週連続のプラスだった。ビットコイン相場の反発を背景に、運用資産は1552億7600万ドルと2月初旬以来の高水準に回復した。
Cryptopolitanが27日に報じた。ビットコインは2月の調整局面以降で初めて7万7000ドルを上回り、相場の持ち直しが投資商品の資金流入を後押しした。週間ベースで純流入となった資産の数も、前週の6から8に増えた。
資産別では、ビットコイン関連商品への流入が最も大きかった。週間の純流入額は9億3250万ドル。月間では27億9900万ドル、年初来では40億1800万ドルの純流入となり、運用資産は1244億1000万ドルだった。ビットコインのショート商品にも1650万ドルの流入があった。
イーサリアム関連商品も堅調だった。週間の純流入額は1億9240万ドルで、3週連続で1億9000万ドルを上回った。月間の純流入は6億2820万ドル、年初来では3億9000万ドルに達し、運用資産は187億7300万ドルとなった。
アルトコインではSolanaが3180万ドルの純流入となった。XRPも前週の流出から転じ、2500万ドルの純流入を記録した。XRPは月間では1180万ドルの純流出が続く一方、年初来では1億4800万ドルの純流入を維持している。Chainlinkは680万ドル、Litecoinは50万ドル、Suiは40万ドルの純流入だった。一方、マルチアセット商品は980万ドルの純流出となった。
運用会社別では、iSharesが最大の資金流入を集めた。週間純流入は9億5200万ドルで、月間では27億1300万ドル、年初来では37億1700万ドルに拡大した。運用資産は724億3700万ドル。ARK-21Sharesも5000万ドルの純流入となり、運用資産は31億1100万ドルだった。
一方、Grayscaleは5000万ドルの純流出だった。月間の純流出は6300万ドル、年初来の累計純流出は5億100万ドルで、運用資産は211億9600万ドル。CoinSharesの運用商品は、月間では8500万ドルの純流出となっているものの、直近1週間では2200万ドルの純流入に転じ、年初来では1億4000万ドルの純流入を維持した。
地域別では米国が圧倒的だった。米国市場からの週間流入額は10億8800万ドルと、世界全体の純流入の91%を占めた。米国の月間純流入は34億2600万ドル、年初来では38億8800万ドル。米国内の運用資産は1300億6200万ドルだった。
ドイツは6170万ドルの純流入で、前週比で2倍超に増えた。月間の純流入は1億3840万ドルで、運用資産は67億1600万ドル。スイスは前週の1億3780万ドルの純流出から、3520万ドルの純流入に転じた。ただ、月間では9350万ドルの純流出が続いている。
カナダは1550万ドル、オーストラリアは80万ドル、ブラジルは50万ドルの純流入だった。一方、フランス、香港、イタリア、スウェーデン、オランダでは小幅な純流出となった。24日時点の暗号資産ファンドの年初来累計純流入額は49億6900万ドルだった。
今回の資金流入は、ビットコイン関連商品が引き続き市場を主導していることを示した。一方で、イーサリアムやXRP、Solanaにも資金が流入しており、投資対象の広がりもうかがえる。運用資産が2月初旬以来の高水準に戻るなか、米国市場の資金動向が引き続き全体の流れを左右しそうだ。