写真=Lotte Energy Materialsのウィワン研究所を視察するキム・ヨンソプ代表取締役(提供=Lotte Energy Materials)

Lotte Energy Materialsは28日、AIデータセンター向け回路箔の増産に向け、韓国・益山工場に約500億ウォンを投資すると発表した。設備増強を進め、2027年までに回路箔の年間生産能力を最大1万6000トンへ引き上げる。銅箔市況が低迷する中でも先行投資に踏み切り、業績回復と市場拡大の両立を狙う。

投資対象は、同社にとって国内唯一の回路箔生産拠点である益山工場。AIデータセンターやネットワーク機器市場の拡大を背景に、高速信号伝送に適したHVLP(超低粗度)銅箔の需要が伸びていることが、今回の投資判断につながった。高周波帯での信号損失を抑えやすいことから、HVLP銅箔への注目が高まっており、顧客各社も在庫確保を急いでいるという。

同社は現在、益山工場で性能や信頼性、量産対応力、安定供給の要件を満たす回路箔を供給している。今回の設備投資を通じ、電気銅箔(Elecfoil)、銅箔積層板(CCL)、PCB、モジュールに至るまで、国内完結型のサプライチェーン構築にもつなげる考えだ。回路箔はPCBの配線パターン形成に使う銅箔の一種で、高周波特性が求められるサーバーや通信機器向け基板に主に用いられる。

3月には、銅箔積層板技術を持つDoosanの電子BG部門と、AIデータセンターおよびネットワーク機器向け高性能PCBの生産に必要な銅箔について、開発・評価や供給協力に関するMOUを締結した。顧客企業との協業を強化し、供給体制の安定化を進める戦略の一環として位置付けている。

キム・ヨンソプ代表取締役は「将来の競争力確保と業績回復という二つの目標の実現に向け、今回の投資を慎重に決定した」とコメントした。その上で「AI・ネットワーク時代の中核素材技術の確保と生産能力の拡大を通じて、品質と安定供給の両面で体制を強化し、顧客企業との信頼関係をさらに深めていく」と述べた。

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