XRP(写真:Shutterstock)

XRPはテクニカル面で一段高の余地が意識される一方、オンチェーン指標では売り圧力の強まりが示されている。市場では、1.53ドルを日足終値で明確に上抜けられるかが当面の焦点となっている。

ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが27日(現地時間)に報じたところによると、XRPは足元でカップ・アンド・ハンドルを形成しつつある。ただ、取引所への流入増加に加え、約11億6000万XRPが滞留する価格帯が上値の重荷として意識されている。

XRPは17日以降の下落チャネル上限を試す展開となっており、20日EMAの1.40ドル、50日EMAの1.41ドル近辺で推移している。チャート上では、強気の継続パターンとされるカップ・アンド・ハンドル形成が示唆されている。

このパターンは、U字型の回復を経た後に緩やかな調整を挟み、そこから上放れを狙う形を指す。XRPは足元で2本の移動平均線を上回って推移しており、両線の接近に伴ってゴールデンクロスが視野に入っている。

ハンドル上限の突破とゴールデンクロスが重なれば、カップの安値から高値までの値幅を基準に16.64%の上昇余地が見込まれる。

ただ、オンチェーン指標は慎重な見方を示している。注目されるのは取引所のネットポジション変化で、トークンが取引所に流入しているのか、外部ウォレットへ流出しているのかを示す指標だ。プラス圏で推移する場合は取引所流入が優勢で、一般的には売り圧力の高まりを示すシグナルと受け止められる。

XRPの取引所ネットポジション変化は、24日の456万XRPから26日には5529万XRPへ急増した。3日連続で取引所への流入ペースが加速しており、保有者が大規模にXRPを取引所へ移している可能性があるという。

上値の重さを示す材料はほかにもある。Glassnodeの取得単価分布ヒートマップによると、1.45~1.46ドルの価格帯に約11億6000万XRPが集中している。この水準で買い付けたウォレットは、直近の下落局面で含み損を抱えていた可能性があり、価格が同レンジに戻れば損益分岐点で売却に動く誘因が強まりやすい。

取引所流入の増加は、こうした戻り売りの動きがすでに一部で始まっている可能性を示している。

目先の抵抗線としてまず意識されるのは、0.236フィボナッチ水準の1.44ドルだ。ここを日足終値で上回れば、取得単価分布上で売りが出やすい価格帯に入る。次の節目は0.382フィボナッチ水準の1.48ドルで、この水準では売り圧力が一段と強まる可能性がある。

最大の分岐点は1.53ドルだ。ここは0.618フィボナッチ水準であると同時に、カップ形成のネックラインにも当たる。XRPが1.53ドルを上回って日足終値を付ければ、カップ・アンド・ハンドルの完成が確認され、目標価格として1.77ドルが意識される。

一方で、1.39ドルを下回ると現在のパターンは弱まり、1.35ドル台まで下押しする可能性がある。さらに1.27ドルを割り込めば、カップパターンは無効となる。

市場では、1.48~1.53ドルの抵抗帯を突破できるかに加え、取引所への流入拡大が続くかどうかが今後の焦点となっている。

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