ビットコイン投資会社のStriveは、ビットコイン(BTC)を789枚追加購入し、保有量を1万4557BTCに拡大した。調達資金の一部は優先株「SATA」の発行で賄っており、関連ETFの組成も視野に入れる。
The Blockによると、Striveが今回の購入に投じた金額は6143万ドル(約92億円)。平均取得単価は1BTC当たり約7万7890ドルだった。マット・コールCEOが27日、購入規模を明らかにした。
これにより同社のビットコイン保有量は1万4557BTCとなった。4月24日時点の相場ベースの評価額は13億ドル(約1950億円)に達する。
企業のビットコイン保有ランキングも上昇した。Bitcoin Treasuriesによれば、Striveはマイニング企業のHut 8を上回り、世界9位に入った。1つ上の順位には暗号資産交換業者のCoinbaseが並ぶ。
資金調達の枠組みは、マイケル・セイラー氏率いるStrategyの手法に近い。Striveは「変動金利シリーズA永久優先株」であるSATAを発行しており、価格帯を99〜100ドルに収める設計としつつ、毎月変動配当を支払う。
同社は昨年、SATAの初回発行で約1億6000万ドル(約240億円)を調達した。その後の追加公募では約2億2500万ドル(約338億円)を積み増した。直近ではSATAの取引レンジをさらに狭める一方、配当利回りを12.75%に引き上げている。
またStriveは、Tuttle Capital Managementと組み、SATAとStrategyの「変動金利シリーズA永久ストレッチ優先株(STRC)」に連動するETFの組成計画も示した。ビットコインの直接取得に加え、優先株発行や関連金融商品の拡充を並行して進める構えだ。
Striveのビットコイン買い増しペースは足元で加速している。昨年はPIPE後に5886BTCを取得したほか、Semler Scientificの買収を通じて5048BTCを確保した。今回の789BTCの追加購入も含め、資本市場での調達とM&Aを組み合わせて保有量を積み上げている形だ。
今回の開示は、Striveがビットコイン購入を一時的な投資ではなく、財務戦略の中核に据えていることを改めて示した。SATAによる資金調達とETF計画を並行して進めるなか、今後どのように保有拡大を進めるかが市場の注目点となりそうだ。