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Strategyがビットコイン(BTC)を3273BTC追加取得し、保有量は81万8334BTCに達した。これを受け、ビットコイン懐疑派として知られる経済学者のピーター・シフ氏が、マイケル・セイラー氏の強気見通しに異論を唱えた。

The Crypto Basicの27日付報道によると、今回の取得によってStrategyの平均取得単価は1BTC当たり7万5537ドル、総取得額は618億1000万ドルとなった。

マイケル・セイラー会長はX(旧Twitter)への投稿で、約2億5500万ドルを投じ、平均7万7906ドルで3273BTCを購入したと公表した。年初来のBTC利回りは9.6%としている。4月26日時点の保有量は81万8334BTCだった。

ビットコイン価格が7万7850ドル前後で推移する中、Strategy保有分の時価評価額は約637億ドルに達した。取得総額との差し引き、含み益は約19億ドルとなる。年初にはビットコインが7万ドルを下回る場面もあり、帳簿上は含み損の状態が続いていたが、直近の反発で再び含み益に転じた。

今回の購入資金は株式売却プログラムを通じて調達した。米証券取引委員会(SEC)に提出した8-Kによると、Strategyは20日から26日にかけて普通株MSTRを145万1601株売却し、手数料控除後で2億5500万ドルを調達した。同期間中、優先株は売却しなかった。

市場の関心は追加取得そのものよりも、セイラー氏の長期見通しと、それに対するシフ氏の反論に移っている。シフ氏は、セイラー氏が2025年に示した「Strategyがビットコイン総供給量の5%を保有すれば、1BTCは100万ドルに達する」との見通しを批判した。

シフ氏は、Strategyの保有比率はすでに総供給量の3.9%に達していると指摘した。そのうえで、予測公表後に追加取得した23万1666BTCと同規模の買い増しを今後も続けても、価格への影響が同程度にとどまるなら、保有比率が5%に達する時点でビットコインはむしろ6万ドルを下回る可能性があると主張した。

批判の矛先は資金調達の構造にも向かった。シフ氏は、STRCの11.5%の利回りはビットコインが年2%上昇すれば賄えるとする見方に反対し、セイラー氏がSTRCの発行を拡大し続けていると指摘した。STRCの販売が増えるほど必要な収益負担は重くなり、利回りを埋め合わせるにはビットコインの一段高が必要になるとの見方だ。さらに、STRC価格が下落すれば、同社はより高い利回りの提示を迫られる可能性があるとした。

また、配当原資を確保するためにビットコインを売却すれば、相場下落を招く恐れがあると指摘した。この過程が同氏のいう「死の渦」に発展しかねないという。これを止めるにはStrategyが配当を停止する必要があるが、その場合はSTRCとMSTRが同時に下落し、ビットコインも連れ安となる可能性があるとの見方を示した。

Strategyは今回の追加取得で再び含み益を確保したものの、その水準はなお限定的だ。ビットコイン価格は平均取得単価を大きく上回っているわけではなく、今後は追加取得のペース、資金調達手段、相場動向が同社の財務に与える影響が注目される。

シフ氏はXで、次のように投稿した。

「2025年、MSTRが供給量の5%を積み上げれば、ビットコインは1枚100万ドルに達すると予測した。MSTRはいま3.9%を保有している。次の23万1666BTCの購入が、その直前の23万1666BTCの購入と同じ影響しか与えないなら、MSTRが5%に到達するころにはビットコインは6万ドルを下回るだろう」

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