Appleが開発を進めてきた折りたたみiPadについて、次期製品ロードマップに含まれておらず、製品化の見通しが不透明になっている。Apple初の折りたたみ端末は、iPadではなくiPhoneが先行する可能性が高まっている。
4月27日付のGIGAZINEによると、Appleの内部事情に詳しいBloombergのマーク・ガーマン氏は、折りたたみiPadについて「日の目を見ないまま終わる奇妙な実験になる可能性がある」との見方を示した。
こうした観測を裏付ける材料の一つが、Appleの次期製品ロードマップだ。報道では、ティム・クックCEOが9月1日付でCEOを退き、取締役会会長に就く予定とされる。後任には、ハードウェアエンジニアリング担当上級副社長のジョン・ターナス氏が就く見通しだ。
焦点となっているのは、その次期ロードマップに折りたたみiPadが含まれていない点だ。折りたたみiPadは、ターナス氏がハードウェア部門を率いていた時期に、開発の最重要案件の一つとして扱われてきたという。
もっとも、実際の開発に関わった複数の関係者は、発売の可能性を低く見ているとされる。このため、Appleが折りたたみ市場に参入する場合、最初の製品はiPadではなくiPhoneになるとの見方が強まっている。
報道によれば、CEO交代後のAppleは、数年以内に約10の新たな製品カテゴリーへ参入する計画だ。対象分野としては、AIベースのスマートホーム機器やウェアラブル端末が挙がっている。
具体的には、スマートホームハブ、卓上ロボット、セキュリティ機器のほか、スマートグラスや小型のペンダント型ウェアラブルが候補とされる。さらに、2026年末から2027年初めにかけて、タッチスクリーンを搭載した初の高級MacBookも準備中と伝えられている。
一方、折りたたみiPadを巡っては先行きの不透明感が強まっている。Appleは現時点で開発中止を正式には発表していない。
ガーマン氏は今回、中断の背景を具体的には説明していない。ただ、過去には折りたたみiPadが2028年の発売を目標としていた一方、重量や機能、ディスプレイ技術の課題が障壁になっていると指摘していた。発売時期が2029年以降にずれ込む可能性も取り沙汰されていた。
技術面の課題に加え、経営体制の変化も影響している可能性がある。AppleInsiderは、ターナス氏がCEOとして全社運営を担うことで、個別のハードウェア開発に割ける時間が減る可能性に言及している。
こうした事情を踏まえると、Appleの折りたたみ戦略は当面、iPhone中心で再編される公算が大きい。折りたたみiPadが最終的に製品化へ進むのか、それとも社内試作にとどまるのかは、今後の製品計画の中で見極める必要がありそうだ。