CNBCは27日、予測市場プラットフォームを手がけるKalshiとPolymarketが、暗号資産の無期限先物市場への参入を検討していると報じた。実現すれば、米国の暗号資産取引の競争環境に変化をもたらす可能性がある。
無期限先物は、満期日を設けない先物契約。最大100倍のレバレッジ取引が可能なため、暗号資産関連商品の中でもリスクの高い分野とされる。
この市場はすでに現物取引を大きく上回る規模に成長している。CoinGeckoによると、無期限先物は現在、中央集権型暗号資産取引所の取引量全体の70%超を占める。CryptoQuantの集計では、2025年の無期限先物の名目取引額は61兆7000億ドルと、2024年比で29%増加した。同年の暗号資産現物取引は18兆6000億ドルで、伸び率は9%だった。
KalshiやPolymarketが無期限先物に参入すれば、RobinhoodやCoinbaseとの競争が激しくなる可能性がある。Robinhoodは昨年、Kalshiと提携して予測市場ハブを立ち上げた。この事業は同社で最も成長の速いプロダクトの一つとなっており、2025年には100万人超の利用者が累計110億件規模の契約を取引した。Coinbaseも今年1月、Kalshiとの協業を始めている。
一方で、予測市場プラットフォーム各社の参入が、無期限先物市場で直ちに既存大手を脅かすとの見方は限定的だ。Clear Streetのオーウェン・ラウは、PolymarketとKalshiにとって自然な商品拡張だとしつつも、CoinbaseやBinance、Robinhoodの利用者を短期間で取り込むのは容易ではないと指摘した。
みずほのダン・ドレブも、今回の動きについて、シェア拡大を狙った攻勢というより、防衛色の濃い対応との見方を示した。