画像=Reve AI/4万ドル水準は価格予測というより、歴史的に見ても極端な下振れシナリオだとする分析を示した

ビットコイン(BTC)が4万ドル(約600万円)まで下落するとの一部の見方に対し、オンチェーンアナリストのジェームス・チェック氏が反論した。同氏は、長期的な価格分布に照らすと4万ドルは「統計的にほぼ前例のない水準」に当たると指摘している。

ブロックチェーンメディアのCoinDeskが25日(現地時間)に報じたところによると、チェック氏は足元で浮上している4万ドル下落シナリオについて、単なる弱気見通しとしてではなく、ビットコインの長期分布の中で評価する必要があると強調した。

ビットコインは今月に入り約15%反発したものの、市場では弱気相場を脱したかどうかを巡って見方が分かれている。昨年10月に弱気相場入りした後、価格は一時12万6000ドル(約1890万円)を上回ったが、その後は今年2月にかけて6万ドル(約900万円)近辺まで50%超下落した。

足元では7万8000ドル(約1170万円)前後で推移しているが、なお過去最高値からは約40%低い水準にある。

こうした中、市場の一部では4万ドルまでの下落を想定する声も出ている。これは過去最高値から約70%下落した水準に当たる。チェック氏は、この見方について、より慎重な検証が必要だとした。

同氏が根拠として示したのが平均回帰指数(MRI)だ。MRIは、200週指数移動平均(EMA)、実現価格、パワーロー(Power Law)トレンド、出来高加重平均価格(VWAP)といった主要なオンチェーン指標を組み合わせ、現在の価格が過去の分布のどの位置にあるかをパーセンタイルで示す指標という。

チェック氏によると、ビットコインが4万ドルまで下落した場合、日次終値ベースでは全分布の0.4パーセンタイルに相当する。主要な基準線のどれと比べても、意味のある乖離幅をさらに下回る水準で、過去データでもほとんど例のない極端な領域だと説明した。

比較対象として、現在の市場環境における4万ドルは、2011年当時にビットコインが2ドル(約300円)を下回って取引されていた局面に近い水準だとの見方も示した。一方、足元の価格帯は約31.5パーセンタイルで、弱含みではあるものの、なお一般的な調整の範囲内に収まるとしている。

もっとも、同氏は4万ドルの可能性そのものを完全には否定していない。「市場に確率が0のケースはない」としたうえで、4万ドルシナリオは「ほぼ前例のない結果に近い」と付け加えた。

市場では足元の反発局面でも、弱気相場の終了を確信できない状況が続く。チェック氏の分析は、追加下落の可能性を全面的に否定するものではなく、4万ドルまでの下落は単なる調整ではなく、歴史的にもまれな極端事例になり得ることを示したものといえそうだ。

今後は、ビットコインが現在の調整レンジ内で下値を固めるのか、それとも統計的にまれな急落シナリオに向かうのかが市場の焦点となる。

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