Salesforce Koreaは4月24日と25日の2日間、ソウル・コエックス芝生広場で一般来場者向けのポップアップイベント「Slack Campground」を開催した。B2B中心のエンタープライズソフトウェア企業としては異例の取り組みで、コラボレーション/コミュニケーションプラットフォーム「Slack」のAI機能やAIエージェント「Slackbot」を、一般層にも体験してもらう狙いがある。
今回のイベントは、Salesforce Koreaが独自に企画・運営した。同社が一般向けのオフラインイベントを開くのは初めてだという。
Salesforce Koreaはこれまで、毎年秋のカンファレンスを通じてSlackの最新技術や戦略を企業顧客に紹介してきた。2026年はこうした従来形式に代え、一般層にも対象を広げたポップアップイベントを採用した。
会場にコエックスを選んだ理由について同社は、IT関連の展示会が多く開かれ、周辺にIT企業も集積している点を挙げた。他地域に比べ、開催場所として適していると判断したとしている。
会場運営も、製品機能を一方的に説明するセミナー形式ではなく、来場者がSlackの業務環境を体感できる構成とした。
Salesforceは今回、最近投入したカスタマイズ型AIエージェント「Slackbot」を前面に据えた。
Slackbotは「Agentic Work OS」を掲げ、Salesforceのデータ基盤をベースに動作する。Data 360、Informatica、MuleSoft、Tableauなどの基盤と、Slackに蓄積された人、エージェント、業務に関するビジネスデータを活用し、利用組織内での役割や特性に応じた、パーソナライズされた秘書兼同僚として機能するという。
同社によると、Slackbotは利用者の業務スタイルを学習し、必要とする情報や行動を先回りして支援する。単なる情報検索にとどまらず、実行まで後押しする知的パートナーとして位置付けている。
こうした特徴を踏まえ、会場では既存のSlack利用者に対してはサービス価値を改めて体感してもらい、未利用者には新しい働き方を直感的に体験できる機会の提供に力を入れた。屋外ピクニックの雰囲気を取り入れ、同僚や家族と気軽に立ち寄れる空間にしたほか、軽くビールを楽しめるスペースも設けた。
Salesforce Koreaの関係者は、「このポップアップイベントはグローバル共通施策ではなく、韓国法人が独自に企画し、韓国でのみ開催したものだ」と説明。「Slackをよく知らない人にとっても、理解を深め、実際に体験できる機会になった」と話した。