SK Telecomは4月27日、A.電話に新機能「家族ケア」を追加すると発表した。AIが振り込め詐欺(ボイスフィッシング)の疑いがある通話を検知すると、あらかじめ登録した家族などに即時通知し、被害の未然防止を図る。
韓国警察庁の統計によると、2025年1~3月のボイスフィッシング被害件数は5878件と、前年同期比17%増加した。1件当たりの被害額は5301万ウォン(約583万円)で、同188%増だった。SK Telecomは、家族ケアによって被害発生前の迅速な介入を促せるとしている。
家族ケアでは、通話中にAIがボイスフィッシングの兆候を検知すると、事前に登録した相手に通知を送る。通知先はA.電話をインストールしていなくてもよく、利用している通信会社も問わない。
通知方法は、A.電話をインストールしている場合はプッシュ通知とSMS、インストールしていない場合はSMSとなる。
登録できる通知先は、利用者1人当たり最大10人。SK Telecomの利用者は、家族まとめ割の対象者が画面上部に表示され、登録しやすくしている。家族以外の知人も登録可能だ。
このほか、Android端末の利用者が112番または119番に発信しようとした際にも、家族などの登録先に緊急状況を通知する。
A.電話は2025年11月から、AIによるボイスフィッシング検知機能を提供している。2026年3月には、声紋データを活用して検知方式を高度化した。
SK TelecomでA.電話を担当するチョ・ヒョンドク氏は、「最も危険な局面で、家族と技術がともに被害を防ぐ役割を果たすべきだとの考えから、家族ケアを導入した」とコメントした。その上で、「今後もAIが顧客に寄り添い、日常の安全を守る存在となれるよう、サービスを継続的に高度化していく」と述べた。