Strategyのビットコイン保有評価額が26日時点で634億6000万ドルに達し、過去最高を更新した。保有量は81万5061BTCで、同社は先週だけで3万4164BTCを買い増した。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが26日に報じたところによると、Strategyはこれまでに107回の買い増しを重ね、計81万5061BTCを保有している。平均取得単価は1BTC当たり7万5528ドルだ。
直近1週間の保有評価額は、615億6000万ドルから634億6000万ドルへと約19億ドル増加した。ビットコイン相場の上昇に加え、マイケル・セイラー会長が追加購入を継続する姿勢を示したことも材料視された。
今回の最高更新は、同社が約1年ぶりとなる積極的な買い増しを実施した直後のものだ。先週は約25億4000万ドルを投じ、3万4164BTCを追加取得した。平均取得単価は7万4395ドルで、週次ベースでは17カ月ぶりの最大購入規模となった。
この買い増しにより、Strategyのビットコイン保有量はBlackRockの「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」を上回った。上場企業として最大の保有企業であり、サトシ・ナカモトと推定される休眠ウォレットを除けば、最大の保有主体とされる。企業財務で保有されるビットコイン全体のうち、約4分の3をStrategyが占めるという。
含み益も拡大している。現物価格ベースでは、保有資産の評価額が累計取得原価を19億ドル上回る水準となった。セイラー氏はSNSを通じ、ビットコイン購入方針を維持する可能性を改めて示した。
資金調達の手法にも注目が集まっている。Strategyは4月の購入資金について、普通株の大幅な希薄化に頼るのではなく、資本市場での調達で賄った。会社公表によると、永久優先株型のSTRFの売却で21億8000万ドルを確保し、MSTR株の市場売却でも3億6600万ドルを追加調達した。
セイラー氏は、2026年初からの「ビットコイン利回り」が9.5%に達したことも明らかにした。これは、普通株株主ベースで1株当たりのビットコイン保有比率がどれだけ増えたかを示す社内指標で、同社は追加の資本調達とビットコイン購入の妥当性を株主に説明する際の根拠としている。
市場では、足元の購入ペースを前提に、Strategyの保有量が100万BTCに達する可能性が改めて意識されている。現在の資本市場環境が続けば、2026年末までの到達も可能との見方が出ている。
もっとも、このペースが維持できるかは、優先株商品の需要やビットコイン価格の動向に左右される。経済学者のピーター・シフ氏は、Strategyの優先株モデルが悪循環に陥る可能性があると警告した。STRCの11.5%利回りを維持するには、ビットコイン価格の一段高か継続的な資本調達が必要で、その過程で株式の希薄化が進む可能性があるという。
Strategyはすでに81万5061BTCを貸借対照表に計上している。セイラー氏が買い増し継続を示唆するなか、市場の関心は、現在の資本構成を維持したまま100万BTCにどこまで早く近づけるかに移っている。