ビットコインの4月上昇率が高水準で推移している。25日時点の上昇率は13.71%で、月末までにあと約0.5%上昇すれば、昨年4月の14.08%を上回る可能性がある。暗号資産メディアのBeInCryptoが25日、報じた。
実現すれば、直近5年で最も強い4月相場となる。4月はもともとビットコインが堅調に推移しやすい月として知られ、CoinGlassの集計では平均リターンが13.11%、中央値が10.49%となっている。今年4月の上昇率は、すでにこの2つの指標を上回った。
もっとも、過去数年の4月相場は一様ではない。ビットコインは2025年4月に14.08%、2020年4月に34.26%上昇した一方、2024年は14.76%下落し、2022年と2021年もそれぞれ17.30%、1.98%下落した。2023年4月の上昇率も2.81%にとどまった。
今回の反発は、年初からの下げを一部取り戻した点でも意味がある。ビットコインは今年1月に10.17%下落し、2月も14.94%下げた。3月は1.81%の上昇にとどまったが、4月の反発によって年初来の下落分をおよそ半分取り戻した格好だ。
相場を支えた要因としては、上場投資信託(ETF)の資金フロー改善とドル高の一服が挙げられる。ただ、価格の戻りに比べると投資家心理の改善は鈍い。Fear & Greed Indexは25日時点で31と、なお「恐怖」圏にとどまった。1カ月前には「極度の恐怖」に当たる10まで低下しており、前週の26からは持ち直したものの、投資家の確信が十分に戻ったとは言いにくい。
ビットコインは足元で7万7500ドル前後で推移している。これは2025年10月に付けた過去最高値(ATH)の12万6198ドルを約38%下回る水準だ。
月間ベースでは大きく反発しているものの、個人投資家やデリバティブ市場のスタンスはなお慎重だ。地政学リスクも相場の重荷として残る。米国とイランの緊張や中東全体の衝突が4月を通じて市場全体を圧迫し、ビットコイン永久先物のファンディングレートはしばらく0近辺、あるいはマイナス圏で推移した。
これは、市場参加者がレバレッジをかけて上昇局面を積極的に追っていないことを示すシグナルとみられている。
月末までの数日間は、4月相場の最終着地を左右する局面となりそうだ。30日までに約0.5%高い水準で月末を迎えれば昨年4月の記録を上回るが、薄商いと地政学要因の継続は月末相場の波乱要因になり得る。市場では、この反発が月間記録の更新につながるのか、それとも慎重な投資家心理のなかで上げ幅が限られるのかに注目が集まっている。