Teslaのイーロン・マスク氏は、同社のAIチップ内製計画「Terafab」でIntelの次世代プロセス「14A」を採用する考えを明らかにした。将来的なAIチップの供給不足への懸念を踏まえ、自社生産に踏み切る構えだ。The Registerが23日(現地時間)に報じた。
マスク氏は決算発表後のカンファレンスコールで、中核技術でIntelと協業できることを歓迎するとしたうえで、TerafabにIntel 14Aを用いる方針を示した。
その際、14Aについては最先端プロセスであり、現時点ではなお成熟途上にあるとの認識も示した。一方で、Terafabの生産規模が拡大する頃には、14Aも十分に成熟し、量産体制が整っているはずだとの見方を示した。
14Aは、Intelがまだ量産化していない「18A」の次世代に当たるプロセスとされる。失った市場主導権の巻き返しを狙う切り札の1つと位置付けられている。
マスク氏は内製化を進める理由について、AIチップの供給不安を挙げた。今後、必要な量のAIチップを外部調達だけで確保するのは難しく、自前で生産しなければいずれ制約に直面するとの見方を示した。
Teslaは依然として多くの車両を販売しているものの、売上高は前年同期比で減少し、減益幅はそれを上回った。The Registerは、AIと製造分野への投資拡大が利益率を圧迫していると伝えた。
またマスク氏は、大幅に高性能なAIチップにつながるアイデアがあるとも述べた。研究段階の挑戦的な構想だが、実現すれば大きな性能改善が可能になるとしている。
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