DeepSeek(写真=Shutterstock)

中国のAI開発企業DeepSeekは4月24日、新AIモデル「V4」のプレビュー版を公開した。上位版の「V4-Pro」ではエージェントコーディング機能を強化したほか、Huaweiの「Ascend」NPUもサポートする。価格面でも、出力料金を100万トークン当たり3.48ドルに抑え、低価格を前面に打ち出した。

同社は公式WeChatアカウントを通じて、V4の提供開始を告知した。

DeepSeekによると、V4-Proは従来モデルに比べてエージェントコーディング能力が大幅に向上した。ユーザー体験の面ではAnthropicの「Claude Sonnet 4.5」を上回り、出力品質は「Claude Opus 4.6」のnon-thoughtモードに近い水準だという。一方で、「Opus 4.6」のthoughtモードには及ばないとしている。

V4の公開は、中国の競合各社が相次いでモデル更新を進める中で実施された。DeepSeekは主要モデルの更新を繰り返し延期しており、今回ようやく投入に踏み切った格好だ。Moonshot AI、Minimax、Alibaba、ByteDanceなどはこの間、積極的にアップデートを進めていた。

V4は、Huawei製チップへの対応も特徴の1つだ。DeepSeekは、V4の中核となる効率化技術について、NVIDIA製GPUとHuaweiの「Ascend」NPUの双方で検証を実施した。Huaweiも、Ascendの全製品群がDeepSeekのV4モデルを完全にサポートすると発表している。

V4には、2025年に公開されたスパース・アテンション(Sparse Attention)技術を適用した。関連性の高い部分に処理を集中させることで、より長い文書を扱いやすくするという。

価格競争力もアピールする。V4-Proの出力料金は100万トークン当たり3.48ドルで、Anthropicの「Opus 4.6」の25ドルを大きく下回る。DeepSeekはあわせて、より低価格で高速な「V4-Flash」も公開した。比較的単純な処理ではV4-Proに匹敵する性能を持つ一方、高難度の作業ではV4-Proに及ばないとしている。

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