韓国政府が、ベトナムとの先端技術分野の協力拡大に乗り出す。科学技術情報通信部と外交部は24日、ベトナム・ハノイの韓越科学技術研究院(VKIST)でベトナム科学技術省と共同で「韓越科学技術イノベーションフォーラム」を開き、両国の中長期協力ビジョンを盛り込んだ「科学技術イノベーション協力マスタープラン」を共有した。
重点分野にはAI、半導体、二次電池、バイオなどを据える。共同研究、人材育成、技術実証・移転を一体で進める方針だ。
フォーラムは、イ・ジェミョン大統領のベトナム国賓訪問を機に企画された。両国が共同で策定したマスタープランの枠組みは、昨年8月の首脳合意を具体化する後続措置に当たる。
科学技術情報通信部はベトナム科学技術省と、韓越科学技術共同委員会で計画の策定方針を協議してきた。科学技術関係閣僚会議などを経て、22日の首脳会談でマスタープランの枠組みを正式に取りまとめた。
マスタープランでは、VKISTの後続支援事業を推進し、政府開発協力の無償分野における戦略目標の達成につなげる方針を示した。共同研究、人材育成、成果の普及、インフラ支援を組み合わせたパッケージ型の協力体制構築を目指す。
重点協力分野は、ベトナムの国家発展戦略と両国の産業界・研究現場の需要を踏まえて選定する。人材育成では、修士・博士課程レベルの高度研究人材から実務人材まで幅広く育成する方針だ。
また、実証センターや規制サンドボックスを活用し、技術実証と移転も後押しする。VKISTをベトナムにおける科学技術協力の拠点に位置付け、協力ネットワークを全国に広げる考えだ。
フォーラムでは、マスタープランの発表に加え、具体策を議論するパネル討論も開いた。両国企業の協力事例も共有した。
このほか、AI、宇宙、量子など先端分野で計10件の業務協約(MoU)を締結した。
ペ・ギョンフン副首相は「韓国とベトナムは、これまで築いてきた強固な信頼を基盤に、科学技術分野で戦略的パートナーシップを構築する必要がある」と述べた。その上で「韓国の技術力とベトナムの成長潜在力を結び付け、世界的なイノベーション成果につなげたい」と語った。