Everpureのチャールズ・ジアンカルロCEOは、2026年初から同社製品の価格が約70%上昇したと顧客向けの公開書簡で明らかにした。AI向け需要の拡大に伴う世界的な半導体不足が背景にあるという。Techzinが23日、報じた。
ジアンカルロ氏によると、AIサーバは一般的なサーバに比べて、DRAMの搭載量が最大8倍、NANDフラッシュは3倍必要になる。このため、メモリ半導体メーカーが採算性の高いAI向け部材の生産を優先し、Everpureのようなストレージ企業が依存する汎用部材の供給が大きく落ち込んでいるという。
その結果、長年続いてきたストレージ価格の下落基調にも変化が生じている。Techzinは、テラバイト当たり価格が過去10年間にわたり年平均約20%ずつ下落してきた流れが反転したと伝えた。
ジアンカルロ氏は、顧客向け価格の約70%引き上げは、実際のコスト上昇の一部しか反映していないと説明した。CPUやDRAM、フラッシュストレージといった中核部材の調達コストは、2025年半ば以降に300%〜900%上昇したとしている。
具体的には、昨年12月から1月にかけて価格が2倍となり、2月と3月にはさらに2〜3倍に上昇したという。
Everpureは、サプライチェーン全体のコスト増をすべて販売価格には転嫁していない。同社は、粗利益率の下限近くで運営することで一部を吸収していると説明した。
また、Techzinによると、Everpureは独自のDirectFlash技術でフラッシュ部材の利用効率を高めるとともに、データ圧縮の改善によって実効容量を引き上げ、顧客負担の抑制を図っている。