OpenAIはGPT-5.5を公開し、ChatGPTの有料プラン向けに提供を開始した。少ないトークンで高速かつ高精度の推論を実現するモデルで、同社はAIスーパーアプリ構想を前に進める一手と位置付けている。米TechCrunchが23日(現地時間)に報じた。
OpenAIはGPT-5.5について、「これまでで最も賢く、最も直感的に使えるモデル」と説明している。
同社によると、GPT-5.5はGPT-5.4より少ないトークンで、より高速かつ精密な推論が可能だという。企業や一般利用者による先端AIの活用を広げる狙いがある。
今回の投入についてOpenAIは、AIスーパーアプリ構想の進展でもあると強調した。経営陣はこれまで、企業顧客を念頭に、ChatGPT、Codex、AIブラウザを統合して提供する構想に言及してきた。
GPT-5.5は、エージェンティック・コーディングや知識労働といった企業での中核的な業務用途に加え、数学や科学研究など実験色の強い分野まで、幅広い用途を想定して設計したという。OpenAIは、複数のベンチマークで従来モデルや競合モデルを上回るスコアを示したとしている。比較対象にはGoogle Gemini 3.1 ProとAnthropic Claude Opus 4.5を挙げた。
OpenAIはモデル投入のペースも速めている。先月に続き、2025年11月と12月にも新モデルを公表している。主任科学者のヤクブ・パホツキ氏は、短期でも大幅な改善があり、中期ではさらに大きな改善が見込めると述べた。
サイバーセキュリティ分野での活用可能性にも言及した。Anthropicが最近公開したサイバーセキュリティツール「Mythos」に近い能力を備えるのかとの質問に対し、OpenAIの技術チームに所属するミア・グレイス氏は、GPT-5.5がデジタルセキュリティ分野におけるモデル提供のあり方に大きな影響を与えるとの見方を示した。
GPT-5.5は23日から、ChatGPT Plus、Pro、Business、Enterpriseの利用者向けに提供する。GPT-5.5 Proは、Pro、Business、Enterpriseの利用者が利用できる。