FY2025サステナビリティ報告書の表紙。画像=Western Digital

Western Digitalは23日、「FY2025サステナビリティ報告書」を公表した。5つの製造拠点で100%無炭素エネルギー化を完了したほか、世界の製造拠点における再生可能エネルギー比率を66%に引き上げたなど、脱炭素と資源循環に関する取り組みを明らかにした。

AIの普及でデータの生成・保存量が急増し、ストレージ基盤の電力需要も高まっている。こうした中、同社はテラバイト当たりのエネルギー効率改善や炭素排出削減の進捗を報告書にまとめた。Western DigitalはNASDAQ上場のストレージインフラ企業で、主要クラウド事業者向けにも製品を展開している。

エネルギー分野では、5つの製造拠点すべてで100%無炭素エネルギー化を達成した。あわせて、世界の製造拠点で使用するエネルギーに占める再生可能エネルギー比率を66%に高めた。2030会計年度までに、全製造拠点の無炭素エネルギー化を完了する目標も掲げている。

製品使用時のペタバイト当たり排出原単位は、FY2020比で31%削減した。サプライチェーンではScope 3の脱炭素目標を拡大し、FY2024時点で2030会計年度までに直接材由来の排出を20%削減する新たな目標を示した。

循環型経済への取り組みでは、FY2025に企業向けHDD製品の再生材比率を36~38%、包装材の再生材比率を74%まで引き上げた。包装材については、2030会計年度の目標としていた72%をすでに上回ったという。さらに、2030会計年度までに製品の再生材比率を43%へ高める新目標も策定した。

レアアース回収では、米国初のパイロットプログラムを進めた。Western DigitalはMicrosoft、Critical Materials Recycling、PedalPointと連携し、使用済みHDDからレアアースを回収するプログラムを運営。パイロット段階で90%の回収率を達成したとしている。この取り組みは「Environment + Energy Leader Awards」の環境影響部門で表彰を受けた。

外部評価では、CDPの気候変動分野で「A-」のリーダーシップ評価を獲得した。2026年のNewsweek「米国で最も環境にやさしい企業」にも選出された。Ethisphereが選ぶ「世界で最も倫理的な企業」にも8年連続で選定されている。

Western Digitalの最高サステナビリティ責任者(CSO)、ジャッキー・チョン氏は、「AIによってデータ量がかつてない規模で拡大する中、課題は単により多くのデータを保存することではない。大規模環境でも効率的に保存し、運用できることが重要だ」とコメントした。

その上で、「本来失われかねないレアアース資源の回収、サプライチェーン全体での責任と透明性の強化、そして高い倫理基準に基づく事業運営といった取り組みは、顧客、地域社会、地球にとって信頼されるパートナーであり続けるという当社の姿勢を示すものだ」と述べた。

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