Bitcoinが7万8000ドル台を回復するなか、7万8200ドルと7万9200ドルが短期相場の重要な上値抵抗線として意識されている。両水準を上抜いて定着できるかが、目先の方向感を左右する可能性がある。
CoinDeskが22日付で報じたところによると、Bitcoinは2月6日に6万ドル近辺で安値を付けた後、約75日間にわたるもち合いを経て、オンチェーン指標上の重要な価格帯に再び近づいている。
市場でまず注目されているのは、7万8200ドル前後に位置する市場参加者ベースの平均取得価格だ。この指標はオンチェーン分析企業のCheckonchainが追跡しており、消失コインや長期間動いていないコインを除外したうえで、実際に市場で流通しているコインの平均取得単価を示す。
実際の市場参加者の取得コストに近い水準とされるため、Bitcoin価格がこの水準に達した際に、どの程度の売り圧力が出るかを見極める目安として使われている。
Checkonchainは、この指標について、消失コインや休眠コイン、経済的に非活発なコインを除外することで、「実際の参加者の原価」に近い水準を示し、「実際の売り圧力が生じやすい価格帯」をより正確に把握できると説明している。
これをやや上回る7万9200ドル近辺には、短期保有者の実現価格がある。保有期間155日未満の投資家の平均取得単価を示す指標で、短期保有者は価格変動に敏感に反応しやすいとされる。
Bitcoin価格がこの平均取得単価を下回ると、売り圧力が強まりやすい。足元の価格はなお短期保有者の平均取得単価を明確には回復しておらず、短期保有者は小幅な含み損を抱えた状態にある。
この価格帯は過去にも抵抗線として機能してきた。Bitcoinは1月中旬、9万8000ドル近辺で短期保有者の実現価格を試したが、上抜けには失敗した。
今回も同水準を突破できなければ、足元のもち合い相場が長引く可能性がある。一方で、抵抗帯を安定して上回れば、2つの指標は下値支持線として機能し、上昇基調が強まる可能性がある。
焦点は単なる一時的な上抜けではなく、当該水準の上で相場が定着できるかどうかにある。Bitcoinが7万8200ドル、7万9200ドルを相次いで回復すれば、直近75日間の横ばい局面からの離脱を示すシグナルとなり得る。
逆に回復に失敗すれば、下押し圧力が再び強まる恐れがある。短期保有者の損益分岐点は、引き続きこの局面の主要な変数となりそうだ。