SK hynixは23日、2026年1〜3月期の連結業績を発表し、売上高が52兆5763億ウォン、営業利益が37兆6103億ウォンだったと明らかにした。前年同期比では売上高が約198%増、営業利益が405%増。営業利益率は72%に達し、過去最高を更新した。
売上高が四半期ベースで50兆ウォンを超えるのは初めて。営業利益と営業利益率もいずれも過去最高で、営業利益は前四半期比でも約2倍に拡大した。
同社は、季節要因で需要が弱まりやすい時期ながら、AIインフラ投資の拡大が堅調な需要を支えたと説明した。HBMやサーバー向け高容量DRAM、企業向けSSDなど高付加価値製品の販売増が、業績を押し上げたとしている。
1〜3月期末の現金性資産は、前四半期末比19兆4000億ウォン増の54兆3000億ウォン。借入金は2兆9000億ウォン減の19兆3000億ウォンとなり、純現金は35兆ウォンに達した。
今後の市場環境については、AIがAgentic AIへと進化するなか、メモリ需要の裾野がDRAMとNAND全般に広がっていると分析した。AI活用の軸が大規模モデルの学習から、多様なサービス環境でのリアルタイム推論へ移っていることを背景に挙げた。
さらに、メモリ効率化技術の普及がAIサービスの経済性を高め、市場規模の拡大を通じてメモリ需要を一段と押し上げると見ている。DRAM、NANDともに良好な価格環境が続くとの見方も示した。
DRAMでは、世界で初めて10ナノ級第6世代(1c)プロセスを適用したLPDDR6と、同プロセスを用いた192GB SOCAMM2の量産を今月開始した。HBMについては、性能や歩留まり、品質、供給安定性を含めた総合的な競争力の強化に注力する方針だ。
NANDでは、CTF(チャージトラップフラッシュ)ベースの321層QLC(クアッドレベルセル)技術を適用したcSSD「PQC21」の供給を開始した。企業向けSSDでは、高性能TLCから大容量QLCまでそろえた製品群でAI需要に対応し、Solidigmとのシナジーを通じてAIデータセンターやAI PC向けストレージ市場で競争力を高めるとしている。
2026年の投資規模については、M15Xの立ち上げ、龍仁クラスターのインフラ整備、EUV(極端紫外線)装置の確保などを背景に、前年から大幅に増える見通しを示した。顧客需要が供給能力を上回る環境のもと、供給力の確保が中核競争力になっていると強調した。
同社は「中長期の需要拡大を先取りできるよう、生産基盤を戦略的に拡充していく」とコメントした。そのうえで、需要の見通しを踏まえた投資を通じ、供給安定性と財務健全性を両立させる方針を示した。