LG Electronicsは22日、抗菌機能を備えた新素材「LG PuroTec」を軸に、グローバルBtoB素材事業を拡大すると発表した。中国・上海で21日から4日間にわたり開催中の産業素材見本市「Chinaplas 2026」に出展し、関連製品群を披露している。
Chinaplasは、約150カ国から約4000社が参加する大規模展示会で、米国の「NPE(National Plastics Exposition)」、ドイツの「K-SHOW」と並ぶ世界有数の産業素材展示会の一つとされる。
同社は今回、LG PuroTecのラインアップ5製品を展示した。洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどの家電のほか、建材、機能性衣料、衛生用品、食品包装材といった生活関連分野での採用例を紹介している。
会場にはBtoB顧客向けの専用ミーティングスペースも設置し、用途別のソリューション相談に対応する。
LG PuroTecは、機能性材料を配合したガラスを粉砕して作る粉末素材だ。プラスチックや塗料、ゴムなどの製造工程で少量を添加することで、微生物による悪臭や汚染、変色を抑える抗菌・防カビ効果を発揮するという。
同社によると、ブースを訪れたBtoB顧客は、透明プラスチックや難燃プラスチックなど多様な素材に適用しても本来の物性を維持できる点や、他の添加剤との干渉を抑える高い相溶性に関心を示した。
LG Electronicsは2023年、家電製品の衛生性能向上に向けて研究してきた抗菌技術をベースに、新素材事業へ参入した。以降、売上高は毎年、前年の2倍超のペースで拡大しているとしている。
生産能力の増強も進める。韓国・昌原のスマートパークでは年産4500トン規模の生産設備を稼働させており、ベトナム・ハイフォンでは年内の稼働を目標に、第2のガラスパウダー生産拠点の整備を進めている。
特許や認証体制の整備も加速している。ガラスパウダー関連で約420件の特許を保有しており、今年初めには欧州と米国市場への進出に必要な抗菌剤関連の規制要件を満たした。
2025年には国際試験認証機関のSGS Koreaと業務協約(MOU)を締結し、「LG PuroTec」の抗菌性能を認証する国際認証の共同開発でも合意した。
同社はLG PuroTec以外でも、ガラスパウダーの応用領域を広げている。海藻類や微細藻類に栄養分を供給し、海洋生態系の復元と炭素削減に寄与する「Marine Glass」や、界面活性剤を使わずに洗濯できる「Mineral Wash」などを展開している。
HS機能性素材事業室長のキム・ヨンソク氏は「LG PuroTecをはじめ、産業別のBtoB顧客ニーズに最適化したガラスパウダーのラインアップを前面に打ち出し、新素材事業を迅速に拡大していく」とコメントした。