ビットコインは7万5000ドル近辺で推移している。写真=Shutterstock

ビットコインが、来週ラスベガスで開かれる大型イベント「Bitcoin Conference」を前に7万5000ドル近辺まで持ち直している。もっとも、過去の値動きを見ると、イベント前に上昇しても閉幕後は上値の重い展開となるケースが多く、今回も利益確定売りが出るかが焦点になっている。

CoinDeskは20日(現地時間)、市場では今回もイベント通過後に売りが優勢となる、いわゆる「材料出尽くし」の展開になるかを注視していると報じた。

ビットコインは2月初旬に6万ドル前後まで下落した後、足元では7万5000ドル水準で推移している。一方で、2025年10月に付けた史上最高値から大きく下げた後の戻り局面にあるとの見方も強い。市場参加者は、イベント前の期待先行の買いが続くのか、それとも閉幕後に利益確定売りへ転じるのかを見極めようとしている。

Galaxy ResearchとInvesting.comが2019〜2025年のデータを集計したところ、ビットコインはカンファレンス開催前には強含む一方、会期中の値動きはまちまちで、終了後は軟化しやすい傾向が確認された。イベント直前には関心とポジションが集中するが、会期中は新たな材料が上昇の勢いを押し上げにくく、目立った下落は閉幕後の数日から数週間にかけて表れやすかったという。

実際、2024年のナッシュビル開催では、直前24時間でビットコインは約3%上昇した。2019年のサンフランシスコ開催前にも約10%上げた。ただ、イベント後は上昇基調が続かず、2019年、2021年、2023年も同様に事前のモメンタムを維持できなかった。

足元で市場が比較対象としているのは、2022年の弱気相場時だ。当時、マイアミでのカンファレンス開催中の下落率は1%程度にとどまったが、その後の数週間で約30%下落した。多くのアナリストは、今回も同じような値動きが繰り返されるかに関心を寄せている。

2024年の事例も似た構図だった。ナッシュビル開催ではドナルド・トランプが登壇し、米国を「ビットコイン超大国」にする構想を示したが、会期中の上昇は長続きしなかった。相場の反発は一時的な高値圏にとどまり、その後は8月の円キャリートレード解消の影響を受け、ビットコインは4万9000ドルまで下落した。

こうした値動きの背景には、大型カンファレンスが市場の関心や流動性のピークと重なりやすい構図がある。強気ムードがイベント直前まで積み上がって価格が先行高となった後、イベント通過をきっかけに投資家が持ち高を手じまいやすくなるためだ。

市場の関心は、今年の「Bitcoin Vegas」でも同様に利益確定売りが強まるかどうかに向かっている。ビットコインは急落局面から持ち直しているものの、過去データだけを見れば、イベント前の反発がそのまま本格的なトレンド転換につながるとは言い切れない。今回はイベント自体のメッセージ以上に、閉幕後も上昇分を維持できるかが最大の注目点となりそうだ。

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