Cardano創業者のチャールズ・ホスキンソン氏がXRPのトークノミクスと長期的な投資妙味に疑問を示したことを受け、XRPコミュニティが価格実績を根拠に反論している。過去10年で2万%超上昇したとするデータのほか、NASDAQ総合指数やS&P 500種株価指数との比較も持ち出し、長期的な価格パフォーマンスを訴えている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、発端はホスキンソン氏が最近のインタビューで、RippleによるXRPの保有構造やトークノミクスに懸念を示したことにある。
同氏は、Rippleが大量の事前発行分を保有し、その一部を売却して事業運営や買収資金に充てていると指摘した。こうした構造では、企業側の利益拡大がトークン保有者の利益に直結しにくいとの見方を示した。
さらに、XRP保有者にはRippleの資産に対する法的な所有権がなく、ステーキングや収益分配の仕組みもないと説明した。材料や投機的な過熱で短期的に価格が急騰する可能性はあるものの、長期的な需要や安定した価格上昇には結び付きにくいと主張した。
これに対し、XRPコミュニティは価格上昇の実績や他資産との比較を示して反論した。リサーチャーのSMQKEは、XRPの過去10年の上昇率は1万%超にとどまるとの既存データを見直した結果、直近の数値では2万%を超えると主張している。
SMQKEが示したデータによると、XRPは2016年4月末の0.00681ドルから足元の1.40ドル前後へ上昇し、約10年間の上昇率は2万450%に達したという。
主要株価指数との比較も示した。2021年4月以降、NASDAQ総合指数は82%、S&P 500種株価指数は78%上昇したのに対し、XRPは0.57ドルから1.40ドルへ145%上昇したとしている。
直近3年の騰落率については、一時300%に達したと説明した。その後の調整を経ても、なお225%前後のリターンを維持しているとしている。
コミュニティ内では、今回の市場サイクルでXRPとCardanoの値動きを比較する声も上がった。匿名のXRP支持者は、Cardanoが0.21ドルの安値から1.32ドルの高値まで約6倍上昇したものの、その後は0.24ドル前後まで押し戻されたと指摘した。
一方、XRPは0.32ドルから3.65ドルまで約11倍上昇し、足元でも1.43ドル前後と、過去の価格帯を上回っているとした。この支持者は、XRPの方が市場サイクル中の上昇率が大きく、調整後も値持ちしていると評価した。
さらに長期のリターンを示す例もある。Black Swan Capitalistの共同創業者バンデル・アルジャラ氏は、XRPが2014年のおよそ0.0028ドルから2025年の高値3.64ドルまで上昇し、収益率は約12万9900%に達したと言及した。
同氏はあわせて、2020年の0.11ドルから2025年の3.64ドルまでの5年間で33倍に上昇した点にも触れた。こうした実績は有力ヘッジファンドの一般的な運用成績を上回ると主張し、今後の追加上昇余地にも言及した。
今回の論争の焦点は、XRPの価格パフォーマンスそのものより、その成果をどう解釈するかにある。ホスキンソン氏はRipple中心の価値捕捉構造を問題視し、XRP支持者は市場価格が長期にわたり大きく上昇してきた事実を強調している。
XRPを巡る評価は今後も分かれそうだ。判断材料として、トークン構造や保有者メリットを重視するのか、実際の価格実績を重視するのかで見方が変わるためだ。
XRP支持者らはSNS上でも、過去10年で1万%超、過去5年でS&P 500種株価指数とNASDAQ総合指数を上回り、過去3年でも大幅な利益をもたらしたと改めて強調している。