ビットコインでテクニカル面の改善が目立ってきた。週足MACDはゴールデンクロスを示し、RSIも低水準から回復している。市場では、7万5000ドル近辺を新たな下値の目安として固められるかに加え、7万8000ドルを上抜けてサポートとして定着できるかが次の上昇局面を占う分岐点として注目されている。
Cointelegraphが20日(現地時間)に伝えたところによると、ビットコインは6万ドルを下回る数年ぶりの安値圏から反発した後、7万5000ドル近辺で下値を固める可能性が意識されている。短期的には、7万8000ドルを再び上抜けられるかが焦点だ。
週足の移動平均収束拡散法(MACD)では、代表的な強気シグナルとされるゴールデンクロスが確認された。暗号資産トレーダーのサイコデリックは、MACDが強気のクロスを示したうえ、トレンドラインも上抜けたと指摘した。今回のクロスは、MACDが過去最低水準まで低下した後に出現した点に意味があるという。過去にも2018〜2019年、2022〜2023年に類似のシグナルが現れた後、ビットコイン価格が340〜380%上昇した例があったとしている。
アナリストのミキブル・クリプトも、「このパターンが出現した局面では、その後に上昇ラリーが続くケースが多かった」との見方を示した。相対力指数(RSI)も2月中旬の21から足元では43まで回復している。テクニカル分析会社のMaterial Indicatorsは、週足RSIが41を上回って推移することが、「検証済みの強気相場」を判断するマクロ条件の一つだと説明した。2019年、2020年、2023年も、この水準を維持した後に大幅な上昇が続いたとしている。
もっとも、テクニカル指標だけで相場の転換が確定したわけではないとの慎重な見方もある。直近の調整局面では、米国を巡る不確実性や、イスラエルとイランを巡る情勢が影響したとの指摘が出ている。こうした局面では、現物市場での買いとビットコイン現物ETFへの継続的な資金流入が、高値更新に向けた前提条件とみられている。
価格帯でみると、7万5000〜7万8000ドルは売り圧力が集中しやすい上値抵抗帯とされる。トレーディング情報を手がけるTechnical Cryptoは、ビットコインが7万ドルを回復した後、現在は7万5000〜7万8000ドルの主要な供給帯に押し上げられているものの、このゾーンが抵抗帯として機能していると分析した。
7万8000ドルを明確に突破できなければ、足元の反発が「ブルトラップ」に終わる可能性があるとの警戒も出ている。BitcoinSensusは、過去に上抜けに失敗した局面と同様、今回も7万8000ドル台への定着に失敗すれば反発が一時的なものにとどまる可能性があるとみている。一方で、7万6000〜7万8000ドル帯を上回る水準で終値を形成できれば、買い手が主導権を握ったシグナルと解釈でき、その後は8万4000ドルまで上値余地が広がるとの見方も示された。
市場の関心は最終的に、テクニカル指標が示す強気シグナルが実際の資金流入と現物の買いにつながるかどうかに集まっている。週足MACDとRSIは反発の可能性を示しているが、上昇トレンドを確認するには、まず7万8000ドルの抵抗帯をサポートへ転換できるかが当面の焦点となる。