Hyundai Motorは20日(現地時間)、イタリア・ミラノで開かれた「2026 Milano Design Week」で、欧州向け小型EV「IONIQ 3」を世界初公開した。61kWhバッテリーを搭載し、欧州WLTP基準で最大496kmの航続距離を見込む。欧州向け市販モデルとして初めて、Android Automotive OS(AAOS)ベースの次世代インフォテインメントシステム「Pleos Connect」も採用した。
IONIQ 3は、同社のEV専用ブランド「IONIQ」の最新モデル。欧州市場向けの小型ハッチバックとして投入し、日常使いを意識した電動車の新たな選択肢と位置付ける。
車両は、空力性能と室内空間の両立を狙った「Aero Hatch」デザインを採用した。フロントからルーフライン、リアスポイラーへと滑らかにつながるシルエットにより、空気抵抗係数は0.263とした。
デザイン面では、鉄の加工工程から着想を得た「Art of Steel」の考え方を取り入れ、無駄を削いだ面構成を強調した。パラメトリックピクセルのライティングに加え、モールス信号でアルファベットの「H」を表現する4つの点をブランド要素として盛り込んだ。
インテリアでは、「Furnished Space」の発想に基づき、コンパクトな車体サイズでも温かみのある直感的な空間を目指した。ホイールベースは2680mmで、フラットフロア設計を採用。荷室下部には119リットルの「Megabox」を設け、積載容量は合計441リットルとした。
プラットフォームには、Hyundai Motor GroupのEV専用基盤「E-GMP」を採用した。61kWhバッテリーを搭載し、ロングレンジモデルで1回の充電当たり最大496kmの航続距離を見込む。航続距離は欧州WLTP基準による。
コネクテッド機能では、AAOSベースの「Pleos Connect」を搭載したほか、「Hyundai Digital Key 2」「Plug & Charge」「車内外へのV2L給電機能」なども備えた。
先進運転支援機能としては、高速道路運転支援2(HDA2)、リモートスマートパーキングアシスト(RSPA)、メモリー後退アシスト(MRA)など、最新のSmartSenseを搭載する。
Hyundai Motorの欧州地域本部長、ザビエル・マルティネ氏は「デザイン、先端技術、人中心というIONIQブランドの価値を、日常生活に自然に溶け込むコンパクトな形に落とし込んだ」とコメント。「IONIQ 3は、Hyundai Motorの欧州EVラインアップで中核モデルになる」と述べた。