Samsung Electronicsの3つ折りスマートフォン「Galaxy Z TriFold」が米国市場でオンライン、実店舗ともに完売した。米公式ストアの表示変更などから、初代モデルの販売は事実上終了した可能性がある。
米ITメディアのPhoneArenaが4月17日(現地時間)に報じたところによると、Samsung Electronicsは米国の公式オンラインストアで、同製品の表示を「完全に品切れ(completely sold out)」に変更した。これまでオンライン在庫がなくなった際には、Samsung Experience Storeの在庫確認を案内していたが、今回はその案内もなくなっている。オンラインと店頭の双方で在庫が尽きた状態とみられる。
今回の完売は、短期間の販売再開を経た後に起きた。Samsung Electronicsは3月にGalaxy Z TriFoldの販売中断を明らかにしていたが、今月初めにオンラインストアと一部実店舗で販売を再開した。ただ、再入荷分も数日で売り切れたという。韓国と米国で初回入荷分が早期に完売した流れと似ている。
こうした販売動向から、市場では初期販売の終了後、残る在庫を段階的に消化してきた可能性があるとの見方が出ている。店頭在庫の案内も終了したことで、Galaxy Z TriFoldの初代モデルは市場での販売がほぼ一巡したとの受け止めが広がっている。
市場の関心はすでに後継モデルへ移りつつある。業界では「Galaxy Z TriFold 2」の開発が進んでいるとの観測が広がっており、次期モデルでは新たなヒンジ構造の採用も取り沙汰されている。製品の薄型化や携帯性の改善につながる可能性があるためだ。
一方で、後継モデルでも「Galaxy Z Fold 7」と比べて厚みの面で十分な競争力を確保できるかは不透明との分析もある。画面幅の拡大可能性も指摘されており、Samsung Electronicsが大画面の使い勝手と携帯性のバランスをどう再設計するかが焦点になりそうだ。
今回の事例は、トライフォールドのような新しいフォームファクターは需要がまだ広く定着していない一方、供給が限られれば短期間で売り切れる可能性があることを示した。Samsung Electronicsが初代モデルを長期販売するのではなく、構造面の改善を反映した次期モデルで改めて市場の反応を探る戦略を取る可能性もある。
Galaxy Z TriFoldは、販売中断と再入荷、その後の再完売が短い周期で繰り返されたことで、供給が限られた製品としての性格を強く印象づけた。現時点では追加供給よりも、後継モデルの発売時期と完成度が今後の市場を左右する焦点として注目されている。