予測市場は足元で拡大が続いている(写真=Shutterstock)

Charles SchwabとCitadel Securitiesが、急成長する予測市場への参入を検討していることが分かった。もっとも、両社ともスポーツ関連の商品は対象外とする姿勢で、投資やヘッジに使えるイベント契約に関心を示している。

Cointelegraphが19日(現地時間)に報じたところによると、より前向きな姿勢を示したのはCharles Schwabだ。リック・ワースターCEOは投資家向けカンファレンスコールで、同社が長期的に予測市場を提供する可能性は高いとの見方を示した。現時点で顧客の関心はそれほど高くないとしつつ、検討に値する分野であり、提供のハードルも高くないと説明した。

Charles Schwabは、参入を想定する領域についても一定の線引きを示した。ワースター氏は、スポーツや政治、大衆文化など、長期的な資産形成の戦略に合致しない分野については取り扱う考えが薄いと明らかにした。こうした分野では、参加者が損失を抱えやすい傾向があるとも指摘した。

Citadel Securitiesも、予測市場への関与の可能性を慎重に見極めている。ジム・エスポジト社長は先週、ワシントンD.C.で開かれたSemaforのイベントで、同市場の動向を注視していると発言した。足元では流動性が十分ではないとしながらも、市場拡大の余地は大きく、関与の可能性はあるとの認識を示した。

ただ、Citadel Securitiesもスポーツ分野には踏み込まない方針だ。エスポジト氏は、現時点でスポーツ市場はまったく検討しておらず、参入計画もないと説明した。一方で、一部のイベント契約については、個人投資家や機関投資家がポートフォリオのリスクをヘッジする手段になり得るとの見方を示した。

具体例としては、選挙のように市場に影響を及ぼし得る事象と連動する契約を挙げた。主要なリスク要因を切り分け、より明確な形でヘッジできる点に活用余地があり、事業として成り立つ可能性もあると説明した。

予測市場はここ数カ月で急速に拡大している。Token Terminalの集計によると、KalshiやPolymarketなど主要プラットフォームの月間合算取引高は3月に236億ドルと過去最高を記録した。市場拡大を受け、伝統的な金融機関でも参入の可能性を探る動きが出始めている。

一方で、規制を巡る不透明感は依然として大きい。予測市場プラットフォームは、無許可のスポーツ賭博を提供したとして、米国の一部州の規制当局による法的措置の対象となっている。連邦議会の一部でも、インサイダー取引を防ぐ仕組みが不十分だとして、監視や規制の強化を求める声が出ている。

こうしたなか、Charles SchwabとCitadel Securitiesのスタンスには共通点がある。スポーツ性の強い商品は避け、投資やヘッジに資するイベント契約に照準を合わせている点だ。市場の成長は鮮明になっているが、実際の参入時期や関与の度合いは、流動性の改善と規制の整理がどこまで進むかに左右されそうだ。

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