ビットコインと金を組み合わせたポートフォリオは、長期でみて運用効率の改善につながる――。Citiはこうした分析結果を示し、金を5%組み入れるだけでも効果があり、その一部をビットコインに配分するとパフォーマンスがさらに高まるとした。
4月17日付のCryptopolitanによると、Citiは過去10年にわたり、債券と株式を軸とするポートフォリオを分析した。その結果、ビットコインと金は代替資産として扱うより、組み合わせて保有した方が効率的だと結論付けた。
アレックス・ソーンダースは報告書の中で、金を5%組み入れるだけでもポートフォリオ効率は改善すると説明した。さらに、この比率の一部をビットコインに配分すると、運用成績は一段と向上するとした。
Citiは、金のみを追加する戦略にも一定の効果はあったものの、金の一部をビットコインに振り向けた方が結果は良好だったとみている。
こうした組み合わせは、伝統的な60対40ポートフォリオと比べ、債券が強い局面でパフォーマンスの改善が目立った。2020年以降では、財政懸念とインフレのリスクプレミアム拡大が重なった弱気スティープニング局面でも、相対的に良好な推移を示したという。
Citiはまた、金の方がビットコインより投資家に受け入れられやすい点も、混合戦略の戦術的な魅力だと指摘した。
直近2カ月では、ビットコインが9%上昇した一方、現物金は4%下落した。Citiは、債券市場が弱い、もしくは不安定な局面では、足元でビットコインが金を上回る成績を示したと分析している。
背景としては、財政不安や中東情勢を巡る対立を受けた株安も挙げた。
一方、Glassnodeのデータによると、ビットコインのファンディングレートは2023年以降で最低水準まで低下した。7日移動平均は約マイナス0.005%だったが、ビットコイン価格は3月から4月にかけて6万ドル台前半から半ばにかけて、7万5000ドル前後まで上昇した。
同様の動きは、2020年3月の新型コロナウイルス急落、2021年の中国によるマイニング禁止、2022年11月のFTX破綻、2023年のSilicon Valley Bank危機、2024年8月の円キャリートレード解消、2025年4月の「解放の日」の売り局面などでも確認されたという。