Buzzが、799ドルの低価格カーゴeバイク「Beekeeper」を発表した。一般に1,500〜4,000ドルが中心とされるカーゴeバイク市場で、価格のハードルを大きく下げる製品として注目を集めそうだ。
米EV系メディアElectrekが16日(現地時間)に報じた。799ドル(約11万9850円)という価格は、既存製品と比べて半額以下の水準で、市場でも最安値クラスに入る。
カーゴeバイクは、買い物や荷物の運搬、近距離の移動を自動車の代わりに担う実用的なモビリティとして注目されてきた。一方で、初期費用の高さが普及の妨げになっているとの指摘も多かった。Beekeeperは、そうした価格面の課題に正面から切り込んだモデルといえる。
車体は積載性と安定性を重視して設計した。前輪24インチ、後輪20インチのホイール構成を採用し、後部の荷台位置を低く抑えることで、荷物の積み降ろしをしやすくするとともに、走行時のふらつきも抑える狙いがある。
駆動系は500Wのリアハブモーターと、48V 10.4Ahのバッテリーを組み合わせた。バッテリー容量は約500Whで、1回の充電で最大約64kmの走行が可能としている。
規格は、ペダルアシストとスロットルの両方に対応するクラス2の電動自転車に準拠する。最高速度は時速約32kmに制限される。
装備は価格を踏まえれば実用的な内容だ。Shimano製の7段変速、機械式ディスクブレーキ、センター配置のLCDディスプレイを備える。低価格帯では珍しいドロッパーシートポストも採用した。タイヤは幅3インチで、さまざまな路面での安定性と乗り心地に配慮した。
その一方で、低価格を実現するための割り切りもある。ブレーキは油圧式ではなく機械式で、バッテリー容量も比較的小さい。モーターもミッドドライブではなくハブモーター方式を採用した。総じて、高性能を追求するというより、日常の移動に必要な性能を低コストでまとめた構成といえる。
市場では、こうした価格設定が持つインパクトにも関心が集まっている。Beekeeperのような低価格カーゴeバイクが増えれば、自動車の代替となる日常向けモビリティの普及が加速する可能性があるためだ。
特に、短距離移動や買い物が中心の用途では、必要十分な性能を備えているとの見方もある。Beekeeperは最高性能ではなく、手の届きやすさを前面に打ち出した戦略商品と位置付けられる。こうした流れが広がれば、eバイク市場全体で価格競争が一段と強まる可能性もありそうだ。