写真=OpenAI

OpenAIは、ノルウェー・ナールビクで建設が進む230MW規模のデータセンター計画「Stargate Norway」で、計算資源を直接確保する方針を見直した。今後はMicrosoft経由で現地の計算資源を利用する方向で協議を進めている。

CNBCが4月15日(現地時間)に報じたところによると、見直しの対象となったのは、英AIクラウドのスタートアップNscaleが建設している「Stargate Norway」だ。OpenAIは2025年、この施設について初期の主要顧客候補となる可能性があると説明していた。

OpenAIは施設全体の約半分を借り受ける案を検討していたが、Nscaleとの最終契約には至らなかった。

これに伴い、OpenAIは直接契約ではなく、既存パートナーであるMicrosoftを通じて計算資源を確保する方向に転じた。Microsoftが当初OpenAI向けとされていた設備容量を確保し、OpenAIはその容量をMicrosoft経由で利用する案が協議されている。

OpenAIの広報担当者は、「ノルウェー計画は引き続き推進しており、Microsoftと連携して現地の計算資源を利用する」と説明した。こうした方式は既存契約の支出枠に収まり、財務面でもより合理的だとしている。

Microsoftはナールビクのキャンパスへの投資も拡大しており、同地にはNVIDIA Vera Rubinプラットフォームを3万基超導入する見通しだという。Nscaleはこれに先立ち、英国やノルウェーなど複数地域で、MicrosoftによるNVIDIA Vera Rubinプラットフォーム配備を支援すると公表していた。

Microsoftの事業開発・ベンチャー部門社長、ジョン・ティンター氏は、「ナールビクでNscaleとの協力を拡大することで、欧州全体で増加する需要に対応し、顧客が必要とする高度なAIインフラを利用できるようにする」と述べた。

一方、OpenAIは足元でインフラ投資計画の見直しを進めている。先週には、エネルギーコストと英国の規制環境を理由に、英国でのStargateプロジェクトを中断したことを認めた。

また3月には、動画生成サービス「Sora」を終了すると発表していた。

ただ、資金調達は継続している。OpenAIは3月、企業価値8520億ドルで、1220億ドルの資金調達を完了したと明らかにした。

その一方で、計算資源への投資計画は従来より抑制的な内容に整理している。OpenAIは2月、投資家に対し、2030年までの計算資源関連支出の目標を総額6000億ドルと説明した。

これは、サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が昨年11月、今後8年間で1兆4000億ドル規模のインフラ契約に言及していたのに比べると、計画規模を引き下げた水準となる。

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