科学技術情報通信部は16日、ソウル市合井洞の韓国健康家庭振興院で「政府横断AX(AIトランスフォーメーション)コンサルティング着手式」を開き、政府機関向けのAX支援を本格的に開始したと発表した。ダヌリコールセンターへのAI導入も優先支援課題の一つとして進める。
国民生活に密接に関わる政策を担いながらも、AI活用が十分に進んでいない政府機関では、導入ニーズが高い一方で、専門人材や実務経験の不足から具体化に踏み切れないケースが少なくない。科学技術情報通信部は、各省庁のAXパートナーとして、AI分野の専門家や関連リソースを提供する方針だ。
今回のコンサルティングでは、各機関の特性に応じたAX課題の発掘と事業モデルの企画、AIモデルやインフラ活用に関する技術支援、AIの安全性と信頼性を確保するための規制対応コンサルティングを一体的に提供する。
これに先立ち、同部は15の政府機関から39件の課題ニーズを受け付けた。このうち、国民が効果を実感しやすいかどうかや、コンサルティングの有効性などを基準に、10件を優先支援課題として選定した。
着手式に先立ち、リュ・ジェミョン科学技術情報通信部第2次官とチョン・グチャン性平等部次官は、ダヌリコールセンターを訪れ、現場の声を聞いた。ダヌリコールセンターは、年間約23万件の相談に24時間・13言語で対応している。
現場の相談員からは、人手が足りない時間帯にAIを活用できれば業務負担の軽減につながるとの声が上がった。法律相談などの分野でも、AIの導入によって回答の正確性や専門性の向上が期待できるとの見方が示された。
科学技術情報通信部は、今回のコンサルティングを一過性の助言で終わらせず、優良課題については技術検証(PoC)から事業化まで支援し、現場への定着につなげる考えだ。
リュ・ジェミョン第2次官は「これまで培ってきたわが国のAIの力を基盤に、すべての国民が日常の中でAIの恩恵を実感できるよう、科学技術情報通信部が持つAIリソースを総動員して最後まで支援する」と述べた。
チョン・グチャン次官は「『ダヌリコールセンターAX高度化』課題を通じて、相談の待機時間短縮、24時間対応体制の強化、多言語相談の品質向上、相談員の業務負担軽減など、さまざまな面で前向きな変化を期待している」と語った。