Metaのマーク・ザッカーバーグCEO。写真=Shutterstock

Metaのマーク・ザッカーバーグCEOが、社内のAI研究チームの近くに席を移し、自らコーディングしながら開発の現場への関与を強めていることが分かった。生成AI競争が激化する中、採用や投資も含めてAI体制の立て直しを主導している。

米Business Insiderは14日(現地時間)、ザッカーバーグCEOがAI事業の再編に深く関与していると報じた。

Metaのディナ・パウエル・マコーミック社長は、ワシントンで開かれた「Semafor World Economy Summit」で、ザッカーバーグCEOがアレクサンドル・ワン氏やナット・フリードマン氏とともにAI研究チームの近くで過ごし、終日コーディングすることもあると明らかにした。研究者の間では、ザッカーバーグCEOがコードを書きながら助言までしている、という冗談が出るほどだという。

マコーミック社長は、ザッカーバーグCEOが自社AIモデルの競争力を高めるには、自ら技術を深く理解する必要があると考えていると説明した。こうした動きの背景には、OpenAIのChatGPT、AnthropicのClaude、GoogleのGeminiとの競争激化がある。

ザッカーバーグCEOは、AI開発だけでなく採用にも深く関わっている。Bloombergは6月、同氏がメンロパーク本社で、新たに採用した人材が自分の近くに座れるよう席配置を見直したと報じた。英Financial Timesも、同氏がMetaの複数のAIプロジェクトに週5〜10時間を充ててコーディングし、他の社員の作業もレビューしていると伝えている。

Metaは新たなAI組織「Superintelligence Labs」を軸に、大型投資も進めている。Scale AIには約150億ドルを投じ、共同創業者のアレクサンドル・ワン氏を迎え入れた。GitHubのCEOを務めたナット・フリードマン氏も7月にMetaに加わり、AI製品開発を率いている。ザッカーバーグCEOはこの部門の採用にも密接に関与してきたとされる。

Metaはこれまで、生成AI競争で大手クラウド各社や先行するAI企業に後れを取っているとの見方が強かった。一方、足元では投資効果が一部表れ始めたことを示す動きも出ている。Superintelligence Labsが初めて開発した新AIモデル「Muse Spark」の公開後、Meta株は8%上昇し、ザッカーバーグCEOはこれを同組織にとって最初のマイルストーンと位置付けた。

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