Solanaが4月15日、X(旧Twitter)に「XRP」とだけ記した4秒のロゴ動画を投稿し、暗号資産コミュニティで臆測が広がった。Rippleとの協業を示唆するとの見方が出た一方、公式発表はなく、相場の反応も限定的だった。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoによると、この投稿には説明文が付いていなかったにもかかわらず、公開から数時間で数百万件規模の閲覧と数百件の返信が集まった。今年の暗号資産関連の投稿でも、特に注目を集めた事例の一つとなった。
市場の関心は、投稿の狙いに集中した。Rippleコミュニティでは前向きなシグナルと受け止める声が広がり、長期保有者の間では「本格展開の前触れではないか」との見方も浮上した。一方で、SolanaがRippleとの提携をにおわせたとの観測が出る半面、単に注目を集めるための投稿だとみる向きもあった。
その後、Solanaの公式アカウントは憶測をさらに呼ぶ投稿を続けた。返信欄では「流れを変える時だ」と言及したほか、「NDA(秘密保持契約)を589件結んだ」とも投稿した。
この「589」は、XRPコミュニティで以前から使われてきたミームとして知られる。Solanaがこの数字に触れたことで、コミュニティ内の議論が再び活発化したとの受け止めが広がった。
Solanaエコシステムの関連プロジェクトも反応した。Phantom、Raydium、Kaminoは、ミーム投稿や「Solana Everything」といった表現でやり取りに加わった。これに対し、XRP関連アカウントも「SOL」で応酬し、個別プロジェクトのファンダムを超えた異例のコミュニティ間の反応が続いた。
もっとも、現時点で公式な発表は出ていない。SolanaはRippleとの提携や統合計画を公表しておらず、今回の投稿を裏付ける具体策も示されていない。
足元で確認できる範囲では、今回の一件はコミュニティの反応を喚起するバイラル施策の色彩が濃い。SolanaがXRPに言及するのも今回が初めてではなく、過去にもウォレット標準や基本戦略に関する文脈でXRPに触れていた。
一方、Hex Trustは最近、Solanaを含む複数のチェーン上でWrapped XRPを発行し、カストディを提供する計画を明らかにした。ネイティブXRPを1対1で裏付けるWrapped XRPを通じ、複数のブロックチェーンでDeFiでの利用拡大を目指すとしている。
一連の騒動にもかかわらず、価格の反応は限られた。XRPは2.4%高の1.39ドル(約209円)、SOLは0.9%高の85.41ドル(約1万2812円)だった。
両資産はいずれも6カ月連続の下落局面にあったことから、今回のケースでは価格の上昇幅よりも、コミュニティの前向きな反応の方が目立ったとの見方が出ている。
今回の投稿が具体的な協業シグナルなのか、それとも意図的な話題作りなのかは確認されていない。ただ、短い投稿一つでSolanaとXRPという結束の強い二つのコミュニティを同じ議論の場に引き込み、公式発表がない段階でも市場の視線を集めたことは確かだ。