XRPは1.39ドル近辺で推移し、短期的な方向感を探る局面にある。15日付のBeInCryptoによると、1月に付けた高値2.42ドル以降で有数の圧縮局面に入っており、短期的な反発余地は残るものの、中長期ではなお弱含みとの見方が出ている。
上値の焦点はまず1.42〜1.44ドルだ。この水準は0.236のフィボナッチ戻しにあたる1.4244ドルと重なる。さらに上には1.55〜1.60ドルの抵抗帯があり、2月の急落後に最も売買が集中した価格帯とされる。このゾーンまで戻しても上抜けに失敗すれば、上昇は一時的な戻りにとどまる可能性がある。
テクニカル面では、日足ベースでなお弱さが残る。相対力指数(RSI)は40〜45で推移し、中立水準の50を下回っている。
出来高は2月以降、減少基調が続いている。市場参加の低下を背景に値幅は狭まりつつあり、相場ではボラティリティ拡大が近い兆候と受け止められている。
オンチェーン指標も同様の傾向を示している。Santimentによると、10万ドル超のクジラ取引件数は1月初旬の高値圏で高水準を記録したほか、2月5〜6日に1.12ドルまで急落した局面でも期間中の最大の伸びを示した。その後は急速に減少し、4月の水準は昨年12月以降の低水準に落ち込んだ。クジラの動きが戻るまでは、相場は方向感を欠いた圧縮局面が続く可能性がある。
今後のシナリオは大きく2つに分かれる。上昇シナリオでは、4時間足で1.37ドルを明確に上回って推移し、出来高の増加が確認されれば、相場の持ち直しが意識されやすい。次の上値目標は1.42ドル、その先は1.55〜1.60ドルとなる。出来高を伴って1.60ドルを突破すれば、最終的には0.618のフィボナッチ戻しである1.92ドルが視野に入る。現水準からは約40%の上昇余地にあたる。ただ、このシナリオは日足で1.28ドルを下回ると崩れる。
一方で、1.39ドルを維持できず、出来高の減少が続く場合は、1.28〜1.30ドルの支持帯を試す展開が想定される。この水準は上昇チャネルの下限とも重なる。特に1.28ドルを割り込み、クジラ取引が再び急増した場合は、短期の上昇チャネルが崩れ、2月安値の1.12ドルを再び試す可能性が高まる。弱気シナリオは、日足で1.44ドルを上回れば後退する。
目先の焦点は、1.39ドル台を支えられるかどうか、1.28ドルを維持できるか、そして出来高とクジラ取引の回復が同時に確認されるかにある。足元の値動きは限定的だが、市場では次の変動局面が近づいているとの見方が強い。