暗号資産運用会社のBitwiseは、Avalanche(AVAX)に連動する現物ETF「Bitwise Avalanche ETF」をニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。ティッカーは「BAVA」。ファンドに組み入れたAVAXをステーキングし、年平均5.4%の報酬獲得を目指す点を打ち出している。
4月16日付のCoinpostによると、BAVAはAVAXの価格に連動する投資機会を提供しつつ、ステーキング収益も取り込めるよう設計された。Bitwiseは、グループ内のステーキング部門「Bitwise Onchain Solutions」を通じて、ファンド保有分のAVAXを運用する計画だ。
Bitwiseは運用資産残高が110億ドルの暗号資産運用会社。BAVAでは流動性を確保しながらステーキング報酬の最大化を図る方針で、現物ETFにステーキングの仕組みを組み合わせることで、単純な価格連動型の商品との差別化を狙う。
Bitwiseの最高投資責任者(CIO)であるマット・ホーガン氏は、Avalancheについて、企業や政府、実需分野での採用が進む主要プラットフォームになりつつあると述べた。大規模ネットワークに必要な安全性と拡張性を備えながら、柔軟性と統制を両立できる点を強みとして挙げた。
その上で、BAVAを通じて投資家は、グローバル金融や企業分野における次のブロックチェーン導入の波をけん引する資産への投資機会を得られると強調した。
Avalancheは、企業や開発者が相互運用可能なカスタム型ブロックチェーンを構築できる高性能ブロックチェーン基盤として知られる。時価総額は41億ドル規模としている。
活用事例としては、国際サッカー連盟の公式ブロックチェーンのほか、2026年ワールドカップのチケット販売とデジタル収集品、米ワイオミング州の政府発行ステーブルコイン「Frontier(FRNT)」、米ニュージャージー州の企業認証オンチェーン化に向けた実証事業、トヨタのサプライチェーン・モビリティ向けブロックチェーン、日本の規制対応ステーブルコイン「JPYC」、韓国初のウォン建てステーブルコイン「KRW1」などが挙がっている。
アルトコインETF市場の拡大も続いている。GrayscaleとVanEckはすでにAVAX関連ETFを上場しており、先週にはCanary Capitalがミームコイン「Pepe」連動ETFの上場を申請した。
BAVAの上場は、Avalancheを裏付け資産とする上場投資商品の競争が本格化する動きとして注目される。現物保有にとどまらず、ステーキング報酬を組み合わせた設計が機関投資家の新たな資金流入につながるかが焦点になりそうだ。