XRPは1.3〜1.33ドルのサポート帯を維持しながら、2週間超にわたって1.3ドル台半ばでもみ合いが続いている。大口保有者による買い増しと取引所からの純流出が続く一方、現物・先物市場の売買は勢いを欠いており、相場の次の方向性は1.38ドル近辺の50日指数移動平均線(EMA)を突破できるかにかかっている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが15日(現地時間)に報じたところによると、XRPの値動きは、足元で上昇基調を示したビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に比べて限定的だった。ただ、サポート帯の維持と保有者による蓄積は続いているという。
足元のXRPは1.35ドル近辺で推移している。直近24時間では1%超下落し、過去7日でも下落率は1.9%にとどまった。全体としては小動きの展開が続いている。
時価総額ランキングでは、XRPはBinance Coin(BNB)に逆転され、ステーブルコインを除く暗号資産の中で順位を1つ下げた。
もっとも、市場の関心は下落余地よりも下値の堅さに向かっている。The Crypto Basicは、2週間を超えるもみ合いが続いていることで、XRPが上放れに向けた地固めを進めている可能性があると指摘した。レンジ相場が長引くほど、その後のブレイクが大きくなる可能性もあるとしている。
短期的な上値の節目として意識されているのが50日EMAだ。XRPは7日と14日にそれぞれ1.395ドル前後まで上昇したものの、この水準を明確には上抜けられなかった。現在の50日EMAは1.38ドル付近に位置している。
この水準を出来高の増加を伴って突破できれば、次の抵抗線とされる1.46ドル近辺まで上昇余地が広がるとの見方が出ている。
一方、課題は市場参加の勢いがなお弱い点だ。先物取引高は直近24時間で2.67%減少し、現物取引高も7.38%減った。未決済建玉(OI)も4.43%減少しており、現物・デリバティブの双方で買いの勢いが鈍っていることがうかがえる。
価格がサポート帯の上で推移していても、売買の勢いが伴わなければ、ブレイクの時期は後ろ倒しになる可能性がある。
それでも、大口保有者の買い増しは続いている。直近データでは、XRPのクジラは過去1週間で2000万XRPを追加購入し、保有量は37億枚を超えた。価格が狭いレンジで推移する中でも、長期保有を見据えた蓄積が進んでいることを示している。
取引所フローも同様の傾向を示した。直近24時間の取引所流入額は1億3052万ドル、流出額は1億3148万ドルで、純流出額は96万6180ドルだった。
より長い期間でみても、流入額は6億8518万ドル、流出額は6億9411万ドルとなり、純流出基調が続いた。保有者がXRPを取引所から個人ウォレットへ移し、長期保有に動いている流れと解釈できる。
当面の注目点は明確だ。XRPはサポート帯を維持し、大口の買い増しと取引所からの純流出も続いている。一方で、現物・先物市場の売買は低調だ。1.38ドル近辺の50日EMAを出来高を伴って上抜けられるかが、次の方向感を左右する最大の焦点となっている。