世界最大のステーブルコイン発行会社Tetherが、Bitfinexのウォレットからビットコイン(BTC)951枚を準備金ウォレットに移管した。これにより、同社のビットコイン準備金は合計9万7141BTCに増加した。
Arkham Intelligenceのデータを引用したThe Blockの15日付報道によると、今回の移管額は当時の時価ベースで7050万ドルだった。
Bitcoin Treasuriesの集計では、Tetherは非上場企業として世界で2番目に多いビットコイン保有企業とされる。上場企業ではStrategyが最大の保有企業となっている。
今回の移管は、Tetherが継続的にビットコインを積み増し、準備金ウォレットに振り替えてきたこれまでの運用方針に沿う動きだ。2025年11月にも、Bitfinexから961BTCを準備金ウォレットへ移しており、当時の価値は9700万ドルだった。
Tetherは2022年9月にビットコインの購入を開始した。その後、2023年5月には四半期純利益の15%をビットコイン購入に充てる方針を示し、準備金規模を継続的に拡大してきた。同社はこれを長期的な分散戦略の一環と位置付けている。
一方で、準備金運用の過程では外部アドレスへの移動も確認されている。Tetherは2025年6月、ビットコイン準備金ウォレットから1万4000BTCを移し、Twenty One Capitalの所有先として表示されたアドレスに送っている。今回のBitfinexウォレットから準備金ウォレットへの移管とは性質が異なるものの、同社のビットコイン保有・管理の動きがオンチェーン上で継続的に確認されている点は共通する。
準備金の構成にも市場の関心が集まっている。TetherのWebサイトによると、USDTを裏付ける1900億ドル超の準備金のうち、約4%をビットコインとして保有している。米ドル連動型ステーブルコインの準備金は、現金同等物や米国債の比率が高いのが一般的で、ビットコインは限定的ながら分散資産として組み入れられている形だ。
四半期純利益の一部を引き続きビットコインに振り向ける方針を維持していることから、今後も準備金ウォレットの積み増しが続くか注目される。