Ethereumが過去1カ月で主要な大型暗号資産や市場全体を上回るパフォーマンスを示すなか、市場では4月に入り、同資産が割安圏にあるとの見方が強まっている。オンチェーン指標の改善に加え、テクニカル面でも強気シグナルが点灯しているためだ。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが15日(現地時間)に報じたところによると、市場ではオンチェーン指標とテクニカルシグナルを根拠に、Ethereumの一段高余地に関心が集まっている。
その背景としてまず挙がるのが、ネットワーク利用の活発さと価格の乖離だ。Risikのリサーチ責任者、レオン・バイドマン氏は、Ethereumメインネットの1日当たり取引件数が4月12日に362万件に達したと明らかにした。
Ethereumの日次取引件数が300万件を超えたのは初めて。日次取引は2025年11月以降、増加基調が続いており、直近6カ月では基準水準も約150万件から250万件前後へ切り上がった。
これに加え、1〜3月期の新規ユーザーは28万4000人となり、ステーブルコイン供給量も過去最高水準を記録した。こうした数値は、Ethereumの基盤レイヤーで持続的な成長が続いていることを示す指標とされる。
一方、Everstakeは、ネットワーク活動が強いにもかかわらず、Ethereum価格はなお過去最高値を50%超下回る水準にとどまっていると指摘した。
Everstakeは、ネットワーク活動がピーク水準にある一方で、価格にはその強さが十分に織り込まれていないと説明。こうした乖離は、時間の経過とともに縮小するケースが多いとも述べた。
さらに、Ethereumは記録的な利用水準、厚みのあるエコシステム、スケーラビリティと開発の継続的な進展という強固な基盤を備えており、価格に先行してファンダメンタルズが積み上がっているとの見方も示した。
テクニカル面でも強気シグナルが出ている。Crypto Patelは、長期的な価値ゾーンを示すログ回帰ツール「Ethereumレインボーチャート」を根拠に、現在の価格帯は割安領域にあると分析した。
同氏は、このレインボーチャートについて、現在のEthereumが割安圏にあることを示していると説明した。さらに、Ethereumがこのゾーンに入ったのは過去2回しかなく、いずれも18カ月以内に上限の「利益確定」ゾーンまで上昇したという。
世界の資金フローが地政学リスクやマクロ環境の不安定化で揺れるなかでも、Ethereumは直近1カ月で12%超上昇した。市場では短期的な値動きよりも、ネットワーク拡大と長期モメンタムのシグナルが同時に出ている点に注目が集まっている。
BeInCryptoは、4月後半はオンチェーンの強さとテクニカル指標が実際の価格トレンドにつながるかが焦点になると伝えた。