XRPは価格の持ち直しとともに、先物市場への資金流入が急増した。ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが14日(現地時間)に報じたところによると、XRP先物の24時間ベースの純流入額は4615万ドル(約69億円)となり、前日比で294.78%増えた。
XRPは同日、1.37ドル(約206円)近辺まで上昇した。ここ3日続いていた軟調な値動きから反転し、価格の持ち直しに合わせて、デリバティブ市場でもレバレッジポジションを積み増す動きが広がった。
オンチェーン分析会社CoinGlassの集計でも、短期の時間軸で先物市場への資金流入が続いた。4時間ベースでは流入額が7116万ドル(約107億円)、純流入額が75万3280ドル(約1億1300万円)。8時間ベースでは流入が1億1103万ドル(約167億円)、流出が1億632万ドル(約159億円)で、純流入は471万ドル(約7億600万円)だった。12時間ベースでは流入が2億8618万ドル(約429億円)、流出が2億7718万ドル(約416億円)となった。
市場では、こうした資金の動きについて、レバレッジ取引を手掛ける投資家がポジションの再構築を進めている兆候と受け止められている。記事によると、各時間軸で純流入が確認されており、先物市場での建玉積み増しを示す格好だ。ただ、こうした資金流入は相場の変動率を高めやすく、短期的な急騰と同時に反落リスクも意識される。
清算データでは、ショートポジションの巻き戻しが鮮明だった。直近12時間の清算総額は32万8110ドル(約4900万円)で、このうちロングが7万870ドル(約1060万円)、ショートが25万7250ドル(約3860万円)を占めた。24時間ベースの清算総額は179万ドル(約2億6900万円)に拡大し、ロングの19万5700ドル(約2930万円)に対し、ショートは159万ドル(約2億3900万円)に達した。清算額の約88%がショートで、弱気ポジションの強制解消が短期的な上昇を後押ししたことを示している。
一方、現物市場は先物市場とは異なる動きとなった。8時間ベースでは流入が2734万ドル(約41億円)、流出が2645万ドル(約40億円)で、純流入は89万3470ドル(約1億3400万円)だった。ただ、12時間ベースでは流入6299万ドル(約94億円)に対し、流出は6740万ドル(約101億円)となり、純流出442万ドル(約6億6300万円)に転じた。24時間全体でも流入は1億3103万ドル(約197億円)、流出は1億4110万ドル(約212億円)で、純流出額は1007万ドル(約15億円)。純変化率はマイナス203.62%だった。
現物市場での純流出は、投資家がXRPを取引所外へ移している可能性を示す。一般に、取引所から資産が流出する局面では保有継続の意向が強いとみられ、売買可能な供給量が減れば、需要が戻った際に価格が上がりやすくなる。
足元のXRPの反発は、単なるショートスクイーズにとどまらない可能性もある。ショート清算が上昇を後押ししたのは確かだが、供給の縮小、現物需要、デリバティブ市場への参加拡大が同時に進んでいるためだ。こうした組み合わせは、相場の回復基調がより強い可能性を示唆する。
今後の焦点は、先物市場の過熱感が強まるかどうかだ。XRPは1.40〜1.44ドル(約210〜216円)の抵抗帯を試す可能性があり、上昇モメンタムが維持されれば、1.50ドル(約225円)や1.70ドル(約255円)まで上値余地があるとの見方も出ている。半面、先物市場での取引がさらに膨らみ、ロングポジションが過度に積み上がれば、上昇ペースの鈍化や短期調整につながる可能性も残る。