ビットコインが4月初旬の安値から15%超反発し、7万4000ドル台まで値を戻している。一方で、7万4000〜7万6000ドルの上値抵抗帯に差しかかっており、相場は次の方向を見極める局面に入った。
BeInCryptoが14日(現地時間)に報じたところによると、足元のビットコインは、上昇チャネルの上限と水平の供給帯が重なる水準で推移している。4月初旬には6万4000ドル近辺まで下落したが、その後は急速に持ち直した。市場ではトレンド転換への期待が再び強まったものの、過去に上値を抑えた価格帯に戻っており、上昇基調を維持できるかが焦点となっている。
日足では、2月の6万2000ドル近辺の安値以降、上昇平行チャネルに沿って切り上げる展開が続いてきた。現在はそのチャネル上限に接近している。
最大のポイントは7万6000ドルを明確に上抜けられるかどうかだ。チャート上、この水準を日足終値で超えれば、次の上値目標として8万5000〜8万7000ドルが意識される。
逆に、この水準で上値を抑えられれば、下値支持帯である6万4000〜6万6000ドルを再び試す可能性がある。現在の価格帯は、上昇チャネルのレジスタンスと水平の供給帯が重なる重要な分岐点とみられている。
短期的な上昇トレンドそのものが崩れたわけではない。4時間足では、3月27日の安値以降、高値と安値をともに切り上げる構造を維持している。
また、7万2000ドルを上抜けた後は、この水準が下値支持として機能している。ただ、モメンタム指標には警戒すべき動きも出ている。
注目されるのは相対力指数(RSI)だ。価格が高値を更新する一方で、RSIは切り下がる形となり、「トリプル弱気ダイバージェンス」が形成されたという。これは買い圧力の鈍化を示す典型的なシグナルとされる。
加えて、今回の反発局面では出来高が減少傾向にあり、市場参加の勢いが弱まっていることも確認された。
ボラティリティ指標にも警戒感がある。ボリンジャーバンド幅パーセンタイル(BBWP)は過去と比べて極端な水準まで上昇しており、一般にこうした状況はボラティリティの縮小や短期的な価格調整に先立って現れやすいとされる。
つまり、価格は上昇を続けているものの、その上昇を支える勢いは鈍っているということだ。
市場の関心は大きく2つのシナリオに集まっている。強気シナリオは、7万6000ドル近辺で出来高を伴いながら日足終値で上抜ける展開だ。この場合、弱気ダイバージェンスのシグナルは打ち消され、8万5000〜8万7000ドルに向けた本格的なブレイクアウトにつながる可能性がある。
一方、7万6000ドルを維持できず、レンジ内に押し戻されれば、上昇シナリオは勢いを失いやすい。弱気シナリオでは、現在のレジスタンス帯で反落し、まず7万2000ドルまで下押しする展開が想定される。このサポートも割り込めば、6万9000〜7万ドルを再度試す可能性がある。
もっとも、この弱気シナリオも7万6000ドルの上抜けとその定着が確認されれば無効になる。
ビットコインは大幅反発の後、上値抵抗帯の突破期待と上昇一服のシグナルが交錯する局面を迎えている。短期的には、7万6000ドル突破の可否、出来高の回復、そして7万2000ドルのサポート維持が、次の値動きを左右する重要な判断材料となりそうだ。